なんだかなぁ

昨日は、午前中にお仕事が終わったので
お買い物をして帰宅して、昼食にばかでかい焼きおにぎりを焼きながら
これから、お掃除をして、夕食の下ごしらえをして
そうそう、あれとこれもやっておこうと計画を立てていたら
知り合いから電話が掛かってきました。

短時間の会話では、終わらないはずの人なので
出ようか出るまいか、どうしようかと迷った挙句、結局出ることにしました。

ぐちぐちぐちぐち悪口愚痴…
仕事の愚痴上司の悪口ツレの悪口そして愚痴
どうしてこんなつまらないことに時間を使えるのか分からない。
誰かに話すことですっきりするならと、最初は黙って聞いているけれど
もともと気が短いので、ついに途中で飽きた。
「あのさ、ちょっと聞きたいんだけど」
「うん」
「あなた、自分が『どういう人間でありたい』って思う？」
「……どういう意味かな？」
「いまの質問を聞いて、思い浮かんだことを言ってみて」
「どういう人間でありたいか…」
電話の相手は、しばらく考えていました。
「自分の意思をしっかり持って…、相手に受けいれてもらいたい」
「いや、『受け入れてもらいたい』っていうのは、相手へ望む要求でしょ？
　自分は？自分はどういう人間でありたいかって聞いてるの」
「……」
「分かんない？」
「うん」
「じゃ、質問を変えるけど、あなた、今の自分のこと好き？」
「いや、好きじゃない」
「ダメじゃん」
「……」
「少なくとも、悪口や愚痴や文句ばっかり言ってる人に、魅力はないよね」
「うん」
「そう言う人を、周りは受け入れるのかな」
「受け入れない」
「じゃあ、どうしようか」
「……」
「今すぐに分かれとは言わないから、ちょっと考えてみようか」
「うん」

この会話は、後半10分くらいのやり取りです。
通話時間は、結局２時間以上。
お掃除も、食事の下ごしらえも、あれもこれもできなかった。
けど。
実は、全く無駄な時間かというと、そうでもない。
私は、相手に質問をしながら、自分自身も考えていたのです。

どんな人間でありたいか。

噂も悪口も含めて、間違った情報に流されない人間でいたいし
間違ったことは、「しない」人でありたい（100％は無理なんだけれど）
どうしてもね、人間は、楽をしたいところがあるから
大勢の人が噂や悪口を言っていると、のっかった方が楽だし
間違ったことでも、楽ならそっちを選んでしまうことが多い。
私も、いつも気を付けていないと、間違いなく楽をしようとする。
でも、楽をすると、だらしなくなってしまうから。
楽をして、だらしなくなっている自分は嫌いだから。
自分が好きになれる自分でいたい。

電話の相手が、あまりにも、くだらないことでごちゃごちゃうるさいから
「ガキだね」
って、言ったら、相手はこう言いました。
「そうさ、本当にガキなのさ」
「あんたがね」
止まる会話、流れる時間。

自分のことは棚に上げて、誰かの不満ばかり。
相手や周りに要求するばかりで、努力する気はゼロ。
「こんなはずじゃなかったのに」
って、言ったってさ。
自分のことしか考えない、自分だけに甘い人間に
素敵な毎日がやってくるとは、私には思えない。