闇に響くノクターン

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「輸送」と「Transport」の違い

2010-07-09 23:16:49 | 雑記
Rさんとは、ポーランドの本部をとおして、今朝アルバイトに出かける直前のぎりぎりに連絡がついた。私は明日もアルバイトがあるのだが、土曜日で早番なので、それが終わったらとんぼ帰りで自宅に戻り、そこでRさんを待つという手順だ。

ただし話し合わなくてはならない用件はかなり込み入っている。
問題の発端は、ポーランドで展覧会を行うための作品輸送方法なのだが、この「輸送(Transport)」という概念の理解に、われわれとポーランド側のあいだで齟齬があり、土壇場で紛糾しているのだ。
というのは、美術品の場合、われわれは作品の梱包も含めて「輸送」と考えているのだが、ポーランド側およびその指定業者は「Transport」を物品をある地点から他の地点まで運ぶこととのみとらえており、端的にいうと、作品の梱包をどうするかが宙に浮いてしまうのだ(実は、この「梱包」のことが問題になるだろうということは私も予想はしていたのだが、それを英語で説明するのが面倒なのと、その場になればなんとかなるだろうという安易な気持ちから、本来主催者が考えるべき問題だと、ポーランド側にすべてまかせていたのだ)。
このため友人は、ポーランド側の指定業者にはまかせられないと主張するし、ポーランド側は、友人があげる日本の業者は料金が高すぎて利用できないと困惑している。
実はこの点は、Rさんの来日直前にポーランド側の指定業者とその担当者が明らかになり、このため判明したトラブルなのだが、この根本的問題を棚上げして打ち合わせをしても意味がないので、友人の意向で、Rさんの来日直前にわれわれとしては展覧会開催を辞退したいというメールを出したのだが、それに対するポーランド側の回答は、展覧会はなんとしても開催したいので、訪日するRさんとじっくり話をして欲しいというもの。
ところがそのRさん自身が、来日はしたもののなんの解決策ももたず、ただただ困惑しているのが現状だ。
しかもこの問題に連絡手段の不具合が重なって、彼もそうとうやきもきしたとはおもうが、まずは明日、私とRさんだけで対応策を話し合うという手順は決まったので、友人を交えて話し合いをする前にそこでなんらかの結論を出さなくてはならない。
正直いってこれは、アルバイトの仕事よりもはるかに難しい。