(TxT)<戯れ言ですよ

とみーのにっき&おえかきちょう

フラクタル EPISODE07 虚飾の街

2011年03月23日 | 視聴済アニメごった煮
前回から一転、今度はフラクタルが完全に生きている街へ。
つか、なんか作画が……。

 そんな今回のお話は…
 水探しの途中ではぐれてしまったクレインとネッサ。ミーガンというドッペルに助けられたクレインは完全都市「ザナドゥ」へとやってくる。
 ザナドゥはフラクタルシステムがまだ完全に機能している街。そこでクレインは何者かから妨害を受け高熱にうなされるネッサを発見する。
 エンリ達はゲイルという人物に出会いクレイン達を探してもらうが……。
 以上公式のあらすじ。

 まぁ作画はともかく(じゃあ言うなという話だが)、お話の方は割と急転した感じではある。
 今回はフラクタルが完全に機能している街での出来事で、それを通してネッサの気持ちをクレインが知るというのが本懐であろう。それと共に、フラクタルにつかり生きる人やそこでしか生きられない人を描いており、フラクタルは果たして滅びていいものなのかを問うている。ような気がする。
 そんな中興味を引いたのは本懐の部分で、クレインが連れられた完全都市ザナドゥで、きらびやかな街ではあるものの全てが虚構で触る事が出来ないものに対して、暖かみを感じられない、実感を得られないことがどんなに寂しく冷たいのかを知る事で、はじめてネッサのおかれている環境と気持ちを知るわけですが、ダナンにおいてもクレインとフリュネ以外はバイザーをつけなければネッサを見る事も、その声すら聞く事が出来ないわけで、その寂しさたるやという話である。
 認識されてこその存在なので、例えば自分が全ての人に気付かれることがなかったり、目に見えているのに触れなかったり触られる事がなかったのなら、それは想像するだけでも結構つらいだろう。
 常に明るく笑顔を振りまいているネッサが、ただ単にそうであるのではなく、そのさみしさを押し込めていて、それが分かったクレインにないて抱きつく彼女が印象的であった。

 さて、お話としてはひとつの話の中で二重構成になっており、フラクタルというネット上の虚構の街にいるクレイン達と現実世界で彼らを捜すエンリとフリュネ達を上手く組み上げてあり、お話として結構おもしろく出来ている。
 それでも虚構の世界と言えど現実世界の上に成り立っており、重なる部分と重ならない部分、虚構と現実の二重構造で成り立っている劇中世界のおかしさに、僧院から手配されているクレイン達を上手く乗っけて話が作られている。そういった中で物語としてのネッサの役割である所の片鱗や謎を見せて興味を引っぱっているのも良い。
 興味を引くと言えばやはりネッサの事で、世界を滅ぼす事も救う事も出来る鍵、らしいのだが、今回ネッサがザナドゥをその秘めたる力で消してしまった所を見ると、案外ネッサは自分がどういうものなのかを自覚しているのかもしれない。
 しかし「鍵」と比喩されるのはネッサだけではなくフリュネもそう言われているのだけど、ではフリュネにはどんな役割があるというのだろうね。データでない生身のフリュネはどういった部分で「鍵」だというのだろうか。謎は尽きないがその謎が分かる時がこの物語の終わる時なんだろうなぁ。

 物語としては、今回クレインが撃たれてそこへ僧院の船がやってきた所で引っぱり、続きが気になるところ。
 これからどうなっていくのか楽しみだなぁ。


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