この流れってことはセイレーンの線は消えたか。
そんな今回のお話は…
キュアメロディとキュアリズムのピンチをたすけてくれた謎のプリキュア・キュアミューズ。
でも…ミューズはこう言ったわ。「べつに助けたわけじゃない」「わたしはだれの味方でもない」いったいどういうこと?
仮面をかぶっていて、キュアミューズが誰なのかもわからない。ハミィはメイジャーランドの女王アフロディテに聞くけど、やっぱり謎のまま…。
響と奏はキュアミューズのことが気になってしかたがない!正体はもしかして…
そんなとき、トリオ・ザ・マイナーとハミィが車の中に音符をみつけて取り合いに!するとバスドラが車をネガトーンに変えてしまったわ!
かけつけた響たちはプリキュアに変身!!そこへ、ふたたびキュアミューズもあらわれて…。
以上公式のあらすじ。
なんか要領を得ないあらすじですが、今回のお話としては、キュアミューズの正体をセイレーンと思わせておく。的なお話で、日常パートは割とコメディ風でその点ではおもしろかった。
まぁ内容としては、響は友人の和音、奏は先輩である聖歌、バスドラはセイレーンが怪しいと思っていて、メイジャーランドのアフロディテもマイナーランドのメフィストも、まぁ結局誰もが真相に辿り着かないってだけの話で、ミューズは誰なんだろうねーというところの中で、ハミィがひとり「自分は頼りないリーダーだニャァ」などと勝手(笑)に思うという内容だ。まぁ正直に言うと内容はさしてない(笑)。
特に何かしらのヒントがあったわけでもなく、ミューズは誰かというところで今この時点でセイレーンかと大々的に言っているということは、正体バレした時に「○○だったのかーっ!」という驚きが無くなっちゃうので、むしろセイレーンの線は消えたと見るべきだろうな。
同じ理由で和音、聖歌もこの時点で響と奏が疑っているというのなら、残る線はアコかまだ出てきていない新キャラなんだろう。
個人的には、なんか含みのある音吉さんの孫であろうアコが設定的にもクサいし、そうだと分かった時に結構なインパクトがあっていいと思うのだがはてさて。
まぁミューズの正体はそのうち分かることなのでとりあえず放っておくとして、今回のお話としてはハミィが自分をリーダーだと思っていたことがとても意外であった(笑)。
この感想でもいつも「役に立たない」とか「頼りにならない」とか言っておりましたが、やっぱり響と奏もそう思っていたようで(笑)、そんな言葉を口にされ、がーん!とショックを受けているハミィに「えっ?お前、自分がリーダーだと本気で思ってたの?」と思ってしまいました。そういうヌケてるハミィも見ていてだんだん慣れてきて、そんな小動物の一連の流れを割と楽しく見させてもらいましたよ。
そういった流れの中でちょっと気になったのはアフロディテである。第1話でも思ったのだが、この人はあんまり世界の平和を祈っている聖女や女神という感じがしないよな。
今回ハミィがミューズのことを聞いたときも知らなくてはぐらかしたりと、エラい立場にはいるけど光を指し示すような威厳みたいなものはない。
そもそも、悪役であるマイナーランドの連中も、どぎつい悪どさを発揮するわけでもなく、イメージ的にマイナーランドは悪いって感じがするだけだし、そのメイジャーランドとマイナーランドの対立構造も判然としていなくて、そういった観点からしてもプリキュアが戦わなくてはいけない理由として弱い。どちらも音符集めに必死になっていて、世界が幸せだ不幸だという以前に、アフロディテもメフィストも相手にただ負けたくないだけっていう印象だなぁ。そんな印象なので、プリキュアがいいように音符集めに利用されているように感じられるのは正直どうかと思う。
戦うからにはしっかりした理由が欲しく、プリキュアが最終防衛ラインであり負けられないというところを示してほしいところだ。
今のところでは、プリキュアが負けたところでせいぜいみんながネガティブ思考になるくらいのことでしかないからなぁ。しかも、響の父みたく「楽しい音しかわたしの耳に入らない!」とか言って不幸のメロディの効果がない人もいるわけで、ちゃんと自分をしっかり持っていれば特に何ら問題ないことは実証済みだもんなぁ。これでいいのか?と思ってしまいます。
さて、プリキュアと言えば戦闘!という言葉は随分昔の話になってしまいましたが、このスイートプリキュア♪の戦闘のオマケ感は正直凄まじいの一言だ。
今回は一応ベルティエを分割し新技の披露をする回でもあったのだが、この高揚感の無さはある意味すごい。
いつも思っていたんだけど、どうも「戦っている」という感じがしなくって、動きやカット割り、構図などが日常パートとそう変わらないのはどうか。
せめてもうちょっと力強さや迫力が欲しいですな。マジでもうちょっとがんばれ、東映アニメーション。
今週のまたみてね
今回のまたみてねは「キラキラ顔の奏とそんな彼女にあきれ顔の響」でした。
この奏、可愛いなぁ。奏はビジュアル的にはすごく好みなんだけど、もうちょっと可愛げがあればなぁ。もっと明確な弱点のような欠けた要素を作って隙を見せればいいと思うのだが……。