話には聞いてたけどP5はめっちゃネタバレに気を使っててゲーム中はまったく録画できないのね。それに倣ってストーリーに絡む画像は出さないようにします
DDONはウォーミッションに出ないと決めるとホントお金かからないしヒマになりますな。冒パスもちょうど切れたし、今頃になっちゃったけどP5に取りかかってやっと1周目クリアしたとこです。
ん~今回のストーリーのテーマもP4よりさらに重くて社会派だったなあ。あたしは年齢的なものもあるのかどうしても主人公達と同じ目線にはなれなくて、ずっとハラハラしながらプレイしてたよ。
P5のストーリーは「悪い大人に虐げられている子供たち」が主人公で、その子達が自分の人生めちゃくちゃにされそうな所まで追い詰められた結果、覚醒して特殊な能力を手に入れ、現実じゃ太刀打ち出来ない大人達に反撃する…という所から始まる訳です。
とにかく前半に出てくる大人達がほんと情けない有様なんだよね。みんな自分の保身ばかり考えて見て見ぬ振りか「問題をおこすな大人しくしてろ」としか言わない。
悪い大人に冤罪をきせられて見知らぬ都会に1人で放り出された主人公の身の上といい、ホントにこの前半の薄情な大人達の描写は胸に刺さるものがあるよ。
蓮は悪い大人の指図で保護観察中の身である事を学校中にバラされて危ない奴としてハブられてるので、情報収集も話しかけずに立ち聞きする仕様
主人公達も主人公達で、最初の悪い大人が上手く改心出来たことですっかり舞い上がっちゃって、自分達は正義だとかもっと目立ちたいとか言い出して、挙げ句の果てに何か見返りが欲しいとか言い出す始末。まあ高校生らしい無邪気な発想で可愛らしいとも言えるけど…。
授業で「確信犯」というワードが出てくるけど、これは制作サイドがこの怪盗団をどう位置づけてるかの答えだと思う。
主人公達は下手すれば対象人物が廃人化したり死んだりする可能性があることを知りながら、それでも自分達に正義があると信じて実行したんでまさにこの確信犯だったんたよね。シナリオの設定上は悪徳部分だけ切り取れるっていう都合のよさだったけど、倫理的に考えれば彼らがやった人格矯正はグレーゾーンと言わざるをえない。その自覚がみんなに欠けてる所が心配でたまらなかったですよ。
バトルはメガテン3のプレスターン制を導入しててP4よりはるかに面白くなってる☆ 挿入曲もP4よりパワーアップしてる感じだよ~目黒神の才能は無限なのか(^^; 特に、主人公雨宮蓮のテーマ曲とも言える「Beneath the Mask」ね…これ以上にセンチメンタルなメロディをあたしはまだ知らないです
念のために書くけど、シナリオ的には主人公達の「怪盗」行為を全面的に肯定してる訳ではないと思うんだよ。決して怪盗団を調子に乗らせたままにしなかったからね。
仲間うちで「自分達のしてる事は本当に正しいのか」って何度も考えさせてるし、彼らと同じ力を悪い方に使っていたキャラも出して対比させ、自分らも一歩間違えばこうなってた…と震撼させたり、リーダーの蓮に自首させて落とし前はきっちりつけさせてるしね。
エンディングで蓮の晴れやかな顔を見てもすっきりした気分になれず胸が痛いままなのは、やっぱり主人公が負った代償の重さを思ってしまうからだろうな。P3の主人公は自分の命と引き換えに話を丸く収めたみたいだけど(やってないので聞いた話ですが)今回も主人公が悲劇のヒーローになるパターンなんだなあ…。
……とED見終わった後に蓮がかわいそすぎる(TдT)ともやもやしてたんだけど、ふと気付いたんだよ、冴コミュの1つしかないスキルの意味に。
弁護士の名刺ってこれ冴のだよね…? つまり今後、蓮の裁判の弁護は全部自分が引き受けるって事じゃない?
冴が自分の生き方を変えて蓮を助ける決意を示したって事で、あたしはこの最後の仕掛けに気付いた時かなり救われた気分になれたけど、みんなはどう思われたでしょうか…。
薄情な大人の1人だった惣次郎。こんな事言っちゃってますが、後半で「どうしておまえをあんな物置に放り込んだんだろうな」とぼそっと漏らすシーンがある。そのセリフ聞いた時なぜか…ぶわっと泣けましたわ
クリアした後もいろいろと考えてしまう、でも答えはなかなか出ない…難しいテーマだったですよね。上では、あたしは怪盗行為には賛同できないみたいな事を書いたけど、もし自分が惣次郎の立場ならやっぱり同じように「おまえらは間違ってない」と言ってしまうだろうし「絶対生きて帰って来い」と送り出してしまうと思う。彼らの「悪行」の結果救われた人達がいるのも真実なんだよね…。
大人の心のひずみがこんなにも子供達を苦しめる、だから大人がもっとしっかりしようと口で言うのは簡単だよ。でもじゃどうして元々は善良な所もあった人がそんなに歪んでしまうのか、原因はどこにあるのかどうしたらそうならなくてすむのか…ってどうしても話が大きく複雑になってしまう。
でもやっぱり答えは出なくても考え続けた方がいいと思うんだよ。あたしはP4の時は中高生向きの文部省推奨ゲームと書いたけど、P5のストーリーはプリントにまとめてPTAに渡すべき。そんな気すらしてしまったですよ。
これだけは言えるけど、大人とか子供とか関係なく、蓮の生き様から勇気はもらえるよね…蓮はいろんな事に耐えてやりきったよ。ホント久々にめっちゃかっこいい主人公を見た気がする。
渋谷の駅前。そういえば外人さんがP5の舞台が現実そっくりすぎる!とか驚いてる動画をチラ見した事があるな。背景を現実に似せすぎてしまったから創作上の怪盗行為がわりとシャレにならなくなってるってのはあるかも
すまんね…なんかすっきりしない感想を長々と読ませてしまって。
次はもうちょっと楽しい話にします…始めてヘンな生き物枠のキャラに萌えたとか祐介がどストライクだったとか(笑)。あたしは4より5の方が好きなキャラ多かったな。