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青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

貧すれば鈍する

2011年02月04日 23時32分25秒 | 日常

(画像:長野電鉄屋代線・松代駅)

ついぞ先週訪問したばかりの長野電鉄からこんなニュースが。

長電屋代線の廃止決定(YOMIURI ONLINE)

ま~結構前から噂にはなってましたが、長野電鉄の屋代線が廃止されてしまうらしい。長野のちょっと手前、屋代と言う街から須坂っつー街までの25kmを結んでいる路線なんですが、東京に住んでいたらどこだかよく分かんないなって感じでしょうか。最近鉄道路線の廃線と言うのも一段落しているように思ったんですが、まだまだ廃止は続く鉄道受難の時代。沿線は千曲市・長野市・須坂市の市街地を走っているのでそこまで山ん中のローカル線って訳でもないですし、普通にそこそこ住民もいるんですがねえ。元々官営鉄道が通らなかった千曲川右岸の街をカバーするために通した鉄道と言う側面があって、長野市の中心部に向かわないと言う路線の形状?がアダになった感があります。

長野ってのはオリンピックを契機に凄く道が良くなってますからね。上信越道が開通して、長野ICや須坂長野東ICに長野中心部から繋がる片側2車線の道が出来て、千曲川にバンバン新しい橋が架けられて、屋代線の沿線民は電車に乗ってわざわざ須坂だとか屋代まで遠回りをせずとも、車やバスで直接長野の中心部に行けるようになってしまった。松代から長野に行くのに、電車では須坂を回って1時間(料金1000円)、屋代を回って40分(料金720円)に対して、バスは30分で600円。これでは勝負になりません。30分に1本あるバスに対して、屋代線って日中は1時間半も電車が来ない時もあるっつースカスカのダイヤですからねえ。なんか不便だからみんな乗らない→乗らないから本数減らす→さらにみんな乗らなくなる→本数減らす→以下(ryみたいな、典型的「貧すれば鈍する」な末期的悪循環に陥ってしまった。ただ走らせているだけで毎年2億円弱の赤字ってのは、いくら公共交通とは言え私企業に負担してもらうのは酷な収益状況みたいで、このままだと収益を何とか確保している長野線(長野~湯田中間)も一緒に沈没だと考える長電社長の気持ちも分からんではないわな。先日須坂駅で見た屋代線の利用者は、バッグを持った高校生がほとんど。通学定期だけじゃ収益にならないよね。

ただ、個人的に思うのは、収益が赤字であるとかケーザイの話では理解出来ても、なんかそー言うものも維持出来ない日本の余裕のなさみたいなのがイヤだよね(笑)。これは平成10年代に相次いだ地方競馬の相次ぐ廃止の時にも思ったんだけどね。人件費圧縮を目的とした効率化みたいなものを職場でも最近クドクド言われるんだが、業績伸ばして仕事終わらせて早く帰れってのはムリだろ(笑)。最近ラジオで国会中継をよく聞くんだが、本当に共産党の志位センセはまっとうな事を言ってるよなあとつくづく思います。一票を投じるかどうかは別にしてねw
コメント
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