青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

「生きた水」の街へ 久留里

2005年01月09日 23時38分18秒 | 日常
年末年始の雪で懲りたせいもあり、とりあえず千葉なら雪は心配ねえべ!と言う事で車をR357千葉方面に転がしてみた。

朝のマリンで初様の自主トレでも拝んで、これがホントの「初詣」としゃれ込もうかと思ったが、こんな寒い朝には初様は絶対来ないんだろうなあ(笑)。
R357から京葉道路~R16。朝はサクサク。工業地帯を見ながらあっという間にアクアライン連絡道(R409)合流。房総の丘陵地帯に分け入ると、あっさりと田舎っぽくなって、田園地帯を走る。

久留里に来てみた。
行政区分としては千葉県君津市。
君津市と言えばマリーンズ渡辺俊介&ホークス松中などを輩出した新日鉄君津の企業城下町。そんなイメージが強いんじゃないでしょうか。
しかしそれは海岸部でのお話で、久留里は君津の市街からはだいぶ離れた房総の低山に囲まれた小さな街。小さな街ですが戦国時代から八犬伝のモデルとなったあの里見氏が城を構えた歴史があり、こちらはホンモノの城下町。何とはなしに狭い路地に城下町っぽい雰囲気。

まずは山の上に築かれた久留里城に登ってみる。
車に頼り退化したヘタレ脚にはいささか辛い山登り。冬晴れの街を、ささやかに復元された天守閣から見下ろす。築城に際し3日に一度は雨が降った事から「雨城」の別名を持つんだそうな。

城が「雨城」の別名を持つように、久留里は房総の山々に降る雨を集める水の街。深さ300mくらいの砂礫の帯水層から「上総掘り」というこの地方独自の掘削技術で汲み上げられた自噴井戸が街のあちこちに作られています。この技術は、石油採掘とか温泉掘削とかに応用され、今では水の乏しい発展途上国の役にも立ってるんだとか。15へえ。
(参考HP 生きた水の町・久留里)
この久留里に湧く水は、「乳酸菌や有効バクテリア、抗菌性を持つ土壌菌」を多量に含み体にも良いんだとか…乳酸菌を含む水ってのは初めて聞いたなあ。ヤクルトか?ヤクルト毎日飲んでるオッサンが健康みたいなもんか?(笑)。それこそ家の一軒一軒の前に写真のような水場があるんだが、水道料金なんかいらないんじゃないの?ってくらいある(笑)。

試しにひしゃくに掬って一杯。
おお、ここはジョアのストロベリー味…なんて事はなくて(w うーん。水だ。水の味だ。そりゃ水なんだから水だよな…あれ?
口に含んだ水の味なんて水道水なら飲み込めば消えてしまうもの。しかしこの水は口に含み飲み込んだ後口にまったりと微妙な「甘い水の味」の余韻が残る。飲んでしばらく消えないくらいの明確な後口。例えて言うなら赤ワインを飲んだ後とか、葛湯を飲んだ後のまったりとした感じのような…。違うか。それにしても食い物の味ならともかく水の味ってのは表現しづらいぞ。カモン海原雄山(w

何とも不思議な味の水に面白くなって、近所の酒屋で2リットルのミネラルウォーターのペットボトルを買う。空ペットだけでは売ってなかったので、中身の水は破棄(笑)スマソ。
ちなみに捨てられたのはコレ
改めてスマソ、キリンビバレッジ(笑)。
何ヶ所か水場を回ると一つ一つ微妙に味が違ったりして、利き酒ならぬ利き水気分(笑)一番気に入った水場でたっぷりと汲んでお持ち帰り。

家に帰って、ドリップコーヒーを淹れてみる。
おお、ここでもくっきり水の味が分かる!しかも全くのブラックコーヒーがなんか水の味で甘く感じられるよママン!

おいちょっと!久留里の井戸水って美味しくねーか?

明日へつづく。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする