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青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

語らずにおれないヒストリー 夏の越前・私鉄旅その8

2014年09月16日 23時19分18秒 | えちぜん鉄道

(ある夏の日に@えちぜん鉄道福井駅)

さて、壊れてたPCもHDD交換により復帰しましたので、ぼちぼちと福井のお話を続けていきたいと思いますが…もうそろそろ1ヶ月が経ってしまうのね。鮮度感は全くなくなってしまった感も拭い切れませんがしばしお付き合いいただきたく。そもそも今回の福井遠征は福井鉄道(200型)メインだったんで、えち鉄についてはサブ的感覚での訪問。まあ次に福井なんかいつ来るか分からないから訪問しておこうと言う感じではあります。


この日も結局朝からしばらくの間は福鉄で200型を追いかけてしまったので、福井駅に着いたのは午前も10時を回った頃合い。全長20km程度の福井鉄道とは違って、県都福井を中心に西は勝山市までの30km(勝山永平寺線)、北は三国港までの25km(三国芦原線)と合計60kmの総延長を持つえちぜん鉄道。夕方には福井を出ないと家に帰れないので、少々駆け足の訪問になってしまいそう。まずは勝山永平寺線の勝山行MC6101型6112。単行運転です。

 

10時過ぎの勝山行きは、夏休みということもあって勝山の恐竜博物館へ向かう親子連れでいっぱい。えち鉄も恐竜博物館とタイアップした一日フリー乗車券を発売しており、車内は立ち客も出る混雑ぶり。発車直前に駆け込んだ自分に余っている席があるはずもなく、そしてほぼ全員が終点の勝山まで乗り通すことが確定しているという何ともやるせない状況…だったのだが、えち鉄名物と言っても過言ではないアテンダントさんが結構若くてカワイかったので良しとするw


車窓風景は松岡までは福井市の郊外、志比堺が文字通りの境となって永平寺口からは九頭竜川に沿った谷あいの田園地帯に変わる。途中駅で降りてみようかな…とも思ったんだが、下手に降りると後半のタイムスケジュールが詰まるので結局勝山まで乗り通してしまった。降りるなら風格のある駅舎が魅力の永平寺口駅かと思ったんだが、どうも古い駅舎を解体して工事の真っ最中らしい。福井駅から乗り通して小一時間の勝山駅は、勝山市の中心街からは九頭竜川を挟んだ対岸にあって駅前にはわずかな商店があるのみ。一緒に降りてきた親子連れはほとんどが恐竜博物館行きのバスに乗って行ってしまった。


駅の横には大阪特殊合金の勝山工場ってのがあって異様に目立つ。なんだか勝山駅の主目的はこっからの貨物輸送だったのかな、と思わなくもない。現在では鉄製品の塑性加工を促進する添加剤みたいなものを作っている工場なのだが、古くは京都電燈という会社が作ったカーバイドの生産工場であったそうな。カーバイドってのは大正から昭和にかけてはアセチレンランプ(ガス灯)の主燃料として用いられてたものらしい。富山地鉄に行った時にも魚津には日本カーバイド工業と言う上場会社があったのを思い出します。

  

建て直されてきれいになった駅の横には、以前この路線で活躍していた電動貨車であるテキ6とト68の姿。京都電燈という会社は、明治初期に京都から北陸地区をカバーした電力会社で、琵琶湖疏水を使った発電で京都市街の電力化に貢献。その後、福井県の九頭竜川で発電所を作っていた日本水力と言う会社と提携をします。大きな電力ネットワークを持った京都電燈は、その有り余る電力を用いて京都で京都電燈叡山線(現在の叡山電鉄)、福井では越前電気鉄道(現在の勝山永平寺線)を開業しました。その後、嵐山電車軌道(現在の嵐山電鉄)を合併するなど鉄道事業も拡大しましたが、戦後の配電統制令によって京都電燈が解散。鉄道部門は電力会社から引き離され、京福電気鉄道と言う名前で京都市内と福井県内の離れた二地域で鉄道事業をするに至りました。子供の頃、京福電気鉄道と言う私鉄は同じ会社なのにずいぶん離れた場所で路線を持っているんだなあと不思議に思っていたんだけど、なるほどこういう理由があったんですね。
大阪特殊合金の勝山工場も現在のえちぜん鉄道も、ルーツを辿れば京都電燈に行き着くので、そりゃあ駅の横にドカンと工場があっても何の不思議もないと言う事になります。そして水利を生かした「水力発電による電力供給+カーバイド生産」と言う構図は殖産興業時代における北陸独特の工業発展のメソッドなのかなとも思ったり。


京福電鉄自体は京都と福井で戦後長らく鉄道事業を継続したものの、大半はモータリゼーションの波に押され経営は芳しいものではありませんでした。苦肉の策で叡山電鉄を分社化したりと合理化で生き残りを図りましたが、平成12年と13年に福井鉄道部の勝山本線で車両の老朽化やATSの未設置などを理由とした二度に亘る電車の正面衝突事故を起こしてしまい、お上から「安全対策するまで電車動かしちゃダメ(事業改善命令)」と言う厳しい処分を食らいます。しかしながら、京福側には安全対策を施すだけの資金の工面は難しく、結局「鉄道続けるのはムリです」って事になってしまって平成13年10月に京福電鉄は福井地区での鉄道営業からの撤退を表明。その後の紆余曲折によって結局こちらも福井県が主体となった第三セクター方式にて平成14年9月、現在の「えちぜん鉄道」として再起に至るわけであります。

なんか長々とヒストリーについて書いてしまったのだけど、鉄道ファンの方にはこのあたりの話はイロハのイなのかもしれませんのでご笑覧のほどを。ただ、やっぱりこの鉄道を知るには知っておきたいヒストリーかなって思うんで…ともあれこの日のアタクシは、勝山駅にてレンタサイクルを借り、しばし沿線の撮り歩きに出た事をご報告させていただきますw
次回へ続く。
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新旧入り混じったカオス 夏の越前・私鉄旅その7

2014年09月06日 23時42分31秒 | えちぜん鉄道

(福井の街をゆったりと@足羽川幸橋)

福井の街を南北に隔てる足羽川。上流には越前朝倉氏の居城で有名な一乗谷があります。時刻はちょうど午後4時、そろそろ夕方のラッシュが始まる頃。福井鉄道は市役所前から出るとこの川を幸橋と言う橋で渡って武生方面へ向かいますが、以前はこの橋のたもとに本町通りと言う名前の電停があったそうだ。橋の改修と同時に廃止されてしまったらしいが、市役所前と近過ぎて使う人も少なかったからと言うのもありそう。

 

午後4時からは急行運転が再開され、列車頻度も朝と遜色ない本数に戻って行く福井鉄道。それと同時にフェニックス通りを走る車の数も増えて行きます。市役所前の渡り線を使ったヒゲ線の折り返し待ちで停止する田原町行き。ヒゲ線から戻って来た武生行きの転線が終わり、夕方の大名町の交差点をゆっくりと車の流れに巻かれながら越前武生に向かう880型。

 

この時間帯はフェニックス通りを足羽川の幸橋と市役所前のあたりをフラフラと往復しながらのスナップ。大名町の交差点を先頭に渋滞している車列のスレスレを進んで来る田原町行き。ちょっと軌道にはみ出して右折するクルマなんかもいたりして、非常制動のブレーキ音と警笛が聞こえて来たり神経使いますなあ。何年か前に架け替えられた幸橋は、軌道部分の架線柱がセンターポールのちょっとおしゃれなデザインになっております。幸橋を駆け下りて、武生へ向かう急行800型には単機ゆえに立ち客もちらほら。軌道部分は全通過で、次の停車駅は赤十字前です。

 

そして急行運用に就く200型が市役所前へ。夕方定時を過ぎて市役所から退勤する人波、あまり福鉄は使ってないように見受けられましたが(笑)、行政の管理下にあるんだしパークアンドライドも整備したんだからなるべくなら公共交通機関をご利用いただきたいかと。ちなみに福鉄とえち鉄のパークアンドライドの充実ぶりはハンパないので、もっと時間があれば車で行きたかったんだよなあ。200型は大名町の交差点をゆっくり回ってヒゲ線へ入って行きますが、分岐点らしく空中に複雑に張られた架線がまたいいですね。

 

道路に車と人が増えて来て、軌道区間らしい立ち乗りスタイルで福井駅前を出る200型。折り返しも急行運用です。朝は武生から福井駅前を経由して田原町まで出る急行があるんですが、夕方の急行は駅前~武生のみの運行になり田原町には向かいません。撮りにとっては駅前経由で田原町に向かう便のほうが、市役所前の前後でヒゲ線折り返しのインターバル含めてかなりカット数が稼げるからいいんだけど(笑)。幸橋へのアプローチの坂道を駆け上がる姿、急行色だもん、赤い急行幕が似合ってます。


雨は上がっているものの、雲は抜けず淡い夕暮れの幸橋。200型に続き610型が福井駅前方面へ。福井鉄道の運用を夕方まで一日見ていると、朝も夕方もピーク時にはFUKURAM含めてとにかく「乗せられる」クルマがある程度まとまって入るようです。朝ラッシュが終わった後に大型のクルマが神明行きになったり回送したり日中の武生で段落としになるのは、福井駅前から武生方面へ向かう大型車を夕方のピークに合わせたスジに乗せ直す調整作業なんでしょう。

 

この「ピークに合わせた」大型車の登場パターンが分かっていれば、福井鉄道の撮影はもうちっと効率的になったかもしれない。まあ今日は日中に200型が通しの運用に入ってたし、ほぼ全ての福鉄の在籍車両が見れたから良しとしましょう。一番のピークと思われる18時台の武生行き急行は先ほどの610型、さすがに大きなステップを踏んで車内に乗り込む人の数も多い。そして夕方ピークのしんがりを務めるFUKURAMが市役所前に入線して来ました。よく見ると運転台横の高い位置にネコミミのような突起が付いてるのね。

 

段々と外は暗くなり露出的にも厳しくなって来ました。そう言えばFUKURAMには乗ってなかったんで、市役所前から田原町までの短い区間ですが乗車してみる事にします。いかにも新世代LRTと言う雰囲気の車内、レバーを前後に倒すだけのアクセル/ブレーキは富山地鉄のセントラムとか、岡山電気のMOMOと同じシンプルなものですが、このFUKURAMは中間連接を含め3両での編成となっていることが特筆されます。


田原町駅では、帰宅を急ぐ学生たちが電車の到着を待っていました。うーん、それにしても福鉄は古豪の200型から始まって名古屋市営地下鉄の改造車610型、名鉄の岐阜市内線/美濃町線車両から最後は新鋭のFUKURAMまで、営業キロ数20km程度の規模ながら車両のバリエーションは驚くほど豊かだよな。車両も設備も新しい時代への過渡期にあたる今だからこそ、新旧入り混じって非常に面白い状態になっているのかもしれないけど。


相互乗り入れに向けて工事の進む田原町駅周辺。本来なら来春からの相互乗り入れを目指していたところなのですが、ちょうど福井にいる間にこんなニュースが入って来たりしており実現にはまだかなりの問題点があるようです。見て来た正直な感想としては、えちぜん鉄道側の準備がまだまだの感じするんだよなあ。相互乗り入れはFUKURAMを中心とした低床車でやるらしいけど、えち鉄側の駅ではかさ下げ工事に取り掛かっている風でもなかったし、えち鉄が相互乗り入れ用の低床車を入れると言う話もまだ聞かないし。相互乗り入れは自社線内は自社の運転士にマスコンを握らせるのが基本だと思うんだけど、レールが繋がってからもFUKURAMをえち鉄線内へ入れて、えち鉄の運転士が3ヵ月~半年くらいは試運転する時間が必要だろうし…そもそも、相互乗り入れ区間を低床化するとなると、えち鉄の在来車にステップ付けるつもりなのかな?


夕暮れのフェニックス通りを走り出すFUKURAM。レールが繋がり、相互乗り入れプロジェクトが佳境に入り、試運転にFUKURAMが入るような事になればその分大型車の運用が逼迫するだろうから、予備車でもいいから200型を残せないのかな。相互乗り入れ後のダイヤで増発とかがあればなおさらだろうしなあ。今回来てみて、この新旧入り混じったカオスな感じが非常に面白かったんで、出来る事ならばこのまま相互乗り入れまで漕ぎ付けて、無理だと思うけどえち鉄線内をかっ飛ばす200型が見れるのなら、もう一回福井来ようと思います(笑)。


田原町の歩道橋からFUKURAMを見送り、夕方のラッシュ運用もそろそろ終了。今日泊まるホテルがえち鉄の福井駅の真横だったもので、田原町からはえちぜん鉄道を下見がてら乗車して福井駅に戻って来ました。ホテルの部屋に入ってエアコン全開、充実した疲れではありますが、さすがにバルブに出るまでの体力的な余裕はなく、駅前に出てラーメンを啜るのが精いっぱいでありました(笑)。あー。ちかれた。


外へ出てまでバルブをする気はないので、ホテルの階段から福井駅前東口の夜景をw
下の方にちょこっとえち鉄の電車が見えますね!明日は、あれに乗ります。
次回へ続く。
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不死鳥のように蘇れ 夏の越前・私鉄旅その6

2014年09月02日 23時18分14秒 | えちぜん鉄道

(優先席…ですか?@200型車内)

いやー、こうもツクツクとブログの記事をこしらえているんだが福井編、まだ1日目の半分くらいなんですよ(笑)。ここまで書き込んで果たして需要があるんかどうか良く分からないのだが、まあ当面ネタがなさそうなのでそれもいいかなと思ったりした次第。200型の車内に張られた優先席を示す窓のシールですが、長い間の太陽光線に当てられたせいかまー見事にヤレちゃって、ここまで来るともうそういう模様なんじゃないかと言う立派なシロモノになってしまっています。見事にひび割れてしまったそのフォルムは、何だかデスメタル系バンドのロゴみたいに見えなくもない。ちなみに「デスメタル ロゴ」で画像をググってみたのだがあながち間違った表現でもないと思う(笑)。おじいちゃん座り辛いでしょこんなシールじゃ。

 

さて、北府駅から再び200型に揺られて神明駅までやって参りました。ここで本日利用している「電車DE温泉券」の権利行使をしようと言う訳です。神明駅は低床化に伴ってかさ下げした島式のホームを上下線が使う形になっておるのですが、駅舎側には高床車時代のホームがそのまま残っていますね。この高低両方のホームってのは同じ駅に電車型車両の高床ホームと軌道線車両の低床ホームが併存していた一昔前の広島電鉄の宮島線を思い出します(現在は路面電車型に統一)。

 

「三六温泉 神明苑」は、福鉄神明駅を出て左に歩き、一本目の踏切を渡ってすぐ。駅から2分ダッシュで1分くらいのまさに至近距離にあり、見た目は公共施設っぽい。この「三六」と言うのは地名である鯖江市三六町から来ているのですが、元々はここに大日本帝国陸軍の歩兵第三十六連隊が駐屯していた事に由来しているらしいです。そもそもが福鉄自体も国鉄の鯖江駅からは少し離れていたこの部隊への兵員輸送や補給路としての役割を帯びて建設されたものだそうで、当時は神明駅も「兵営駅」と名乗っていたそうな。へえ~。町の名前と言うものはちょっとでも不思議だなあ変わってるなあと思ったら調べてみた方がいいと思いますよ(笑)。


平日昼間の温泉施設は見事にジイバアのパラダイスと化していたが、風呂だけは時間が外れているのか誰もおらず。正直街中の温泉なんでお湯には特徴がなく「ホントに温泉なんかいな?」と思わせるようなサラ湯でしたが、ひとまず汗を流してシャツも着替えてサッパリ出来たので良い。貸し切りだったし。湯上りのお食事はこれまたキップのランチ券で冷やしおろしそばとお握りに温泉たまご、こんくらい出てくれば十分だよな。食堂のおばちゃんがヒマなのか何度も冷たい麦茶のおかわりを持って来るのもまた良しw

  

湯上りにロビーに置いてあったマッサージチェアまで決め、リフレッシュして戻って来た神明駅。さっきは温泉へ急いでしまったのでよく見なかったのだが、平屋建て瓦葺きのコンパクトながら重厚感のある駅舎です。こういう端正な時代もんの駅舎を鑑賞する事も地方私鉄の愉しみですが、これもなかなかの優良物件。昔の小田急の地元の駅もこんな感じだったんよな。軒下に吊るされた風鈴がチリリと音を立てる神明駅の昼下がり、福井行きの電車は610型がやって来ました。


神明駅から二つ乗って、三十八社駅にて下車。三六温泉の神明駅から二つ、36+2=三十八社?と言う不思議な福鉄の数式ですが、一面の田んぼに囲まれたロケーションの良い駅。風呂とメシをしている間にさっきの200型が田原町から戻って来るので、この田園地帯で200型の走行シーンを押さえる事にしましょう。ちなみに三十八社と言う駅名の由来に関してはよくわかりません(笑)。


この辺りは福井市と鯖江市の市境にあたり、拡がる伸びやかな田園風景はほのかに稲穂も色付いて秋の気配。三六温泉に行ってる間に雨は止み、西の空からはうっすら日射しもこぼれるようになりました。田んぼの上をすいーっとアキアカネが飛んで行くと、三十八社駅の構内踏切が鳴り出して遠くから200型が姿を現した。出来ればもちっと光が差してくれればねえ…とは思いますが文句は言えませんか。

  

あらかたの撮影はしたのかなと言う気分で後続の美濃町880型で福井市街へ戻る事にします。そろそろ夕方のラッシュタイムも始まるからね…と思いつつフラリと降りたのは仁愛女子高校電停。その名の通りの女子高校の前にある電停なんで、午後も3時を回り夏休みでもなければ下校時間でごった返してるんでしょうが、それでも自分の学校の前の駅はしっかり管理しなきゃネ!とばかりに生徒がホームの掃除やプランターに水をやっている光景なんかもあって微笑ましい。駅の掃除当番なんかもクラスで決まっているのだろうか。


仁愛女子高校は、設立が明治31年と言う福井県内では伝統の女子高。主な卒業生には…おお、川本真琴がいるんですね。そういや彼女は福井出身だったなあ。あの独特の言語感覚とロリータフェイスのアヒル口から放たれるまくしたてるような歌唱が一時期大好きだったんで、デビュー曲の「愛の才能」のアコギのガシャガシャした感じとか最高にカッコよかったよねえ(遠い目)。って全然福井鉄道と関係ないやないかいw


仁愛女子高校からフェニックス通りを歩く。市内の建造物の中でひときわ目立つ風格のある建物は福井地方裁判所。さっき乗って来た880型の折り返しが裁判所前の交差点を行く。この福鉄が走る市内の目抜き通りを「フェニックス通り」と言うのですが、別に街路樹がフェニックスでもないし宮崎でもないし何でフェニックスなんだろうな?と不思議に思います。調べてみると、昭和20年の福井大空襲、そして昭和23年の福井地震で痛め付けられた福井の街の中心部を通るこの道に、「不死鳥のように蘇れ!」と言う思いを込めて付けられた名前なのだそうで…ああ、街路樹じゃなくて不死鳥のフェニックスなんだ!その発想はなかったなあ。

片側2車線に軌道部分が入り、規格としては非常に幅員の広いフェニックス通り。
空襲と震災で灰燼に帰した姿から、不死鳥のように蘇った福井の街に、今日も電車が走ります。
次回へ続く。
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