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青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

皐月・岩峅寺/水無月・西浦

2023年12月25日 17時00分00秒 | カレンダー

(自社発注車のご尊顔@岩峅寺駅)

5月。GWは息子と一緒に一日だけJR東海の「休日きっぷ」と名鉄の「まる乗り1DAYフリーきっぷ」を使って熱田神宮やらセントレアやら犬山城なんかに行ったりしていた。割と2023年は中京地区・・・特に名鉄にお邪魔する機会が多かったように思う。神奈川県に住んでいると、割と名古屋近辺って新東名かっ飛ばしても新幹線乗っても近いよなあ。それに比べると、今年は割を食ったのが富山、ということが出来るかもしれない。ここんとこ年2~3回は行ってたんだけど、今年は1回しか行かなかった。自分的な興味が薄れている・・・と言うことでもないと思うのだが、さすがに行き過ぎた反動が出たということなのだろうか。理由を考えてみたのだが、なんとなく電鉄富山駅が高架工事中で以前のような雰囲気でなくなってしまったのと、特急車にカンが付かなくなって久しいというのはあるかもしれないね。あと、運用に西武とか東急が多いので60形の回収が悪くなってしまったのはあるかなあ。生え抜きの自社発注車としての矜持は、いささかも変わってはいないと思うのですけどね。

6月。そんなこんなで名鉄づいていた2023年。本線筋では飽き足らず、梅雨空の下を蒲郡線に向かいました。豊橋の少し先なので、新東名を使えばマイペースで走って3時間半程度くらい。ちょっと早起きすれば朝から撮れてしまうので、こうなると、変に北関東なんか行くよりも感覚的に全然近い。お目当ては6000系の白帯車。30分間隔で上下が走って来るので、運用に入ってくれさえすれば撮影チャンスがいっくらでもあるのがいいところ。天気には恵まれませんでしたが、三河湾のほのかな潮風を浴びながら旧幡豆郡の素朴な街並みを味わいました。漁業の町らしく、製網工場の裏を行く白帯車。現在は「西尾市制70周年記念事業」の一環として、かつて5500系が纏っていたマルーンと薄ベージュのツートンカラーを復刻塗装とした6000系も走っているそうなので、また三河湾に足を運ぶ機会もありそうです。

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弥生・藤の牛島/卯月・桐生球場前

2023年12月23日 10時00分00秒 | カレンダー

(弥生・春雨の大落古利根川@藤の牛島~春日部間)

桜三月散歩道。三月は花の季節。初旬は梅で、下旬は桜。この時期は、天気はともかく花に合わせて動きまくっていた。晴天に恵まれた桜の三岐鉄道、宇賀川の桜も良かったけど、今回はあえて東武野田線・藤の牛島の桜を。満開の桜咲く大落古利根川のプロムナード。駅の近くで買った謎のお好み焼き屋のお好み焼きを齧りながら眺めた桜並木。8000系が元気に活躍する姿を映しておきたくて・・・なんて思いもあって撮影しに行ったのだけど、半年後に南栗橋で眠っていた8111Fが11年ぶりに本線に復帰するとは思わなんだ。ちょっとタイミングが合わなくて撮りに行けてないんだけど、今一番関東でアツい案件は東武野田線だと思う。来年の大落古利根川、8111Fと満開の桜を狙ってものすごい数のカメラが並びそうで、今から戦々恐々である。

昔は、入学式の時期が桜、そして青葉がゴールデンウィークの時期というような感じもありましたが、もう4月の半ばで桐生球場前の桜は青々とした若葉を繁らせていました。ここ、今年の桜候補に挙げていた桜並木だったんですけど、日程と時間と開花時期が合わず・・・そうそう、4月の半ばに、4年ぶりくらいに上毛電気鉄道のイベントが再開されたんですよね。コロナ明けからはどこの鉄道会社も参加人数絞って高額な撮影会とか、そういう「収益性」を前面に出し過ぎたイベントばかりになってしまったけど、上毛のイベントは、以前のようにいつもの大胡車庫を使った開けっぴろげな無料イベントのまま。変わったことと言えば、これも恒例のデハ101の乗車体験イベント列車がなくなって、西桐生と中央前橋の駅で午前と午後に「車内展示会」として企画されたことでしょうか。さすがに御年95歳、貸し切り以外で大勢の乗客を乗せて走るにはリスクが高いのだろうか。乗れれば乗りたかったけど、仕方がないので午前→午後の場所移動時の走行シーンの一コマ。若葉の下を古豪駆け行く、いつまでも、エバーグリーンな輝きを。

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睦月・夜間瀬/如月・東吾野

2023年12月21日 17時00分00秒 | カレンダー

(走れ!僕らのヒーロー@夜間瀬~上条間)

おまっとさんでした、ということであっという間に2023年も12月となりまして、来年のカレンダーを作りながら今年を振り返って行こうという恒例の企画。こないだの土曜日あたりは半袖でもいいくらいの暑さで、とても年末なんて感じもしなかったのですが、それから二日三日であっという間に最高気温が10℃以下。あまりにも寒暖差が激しすぎて嫌になる。日本は夏と冬しかない「二季」の国になったなんて言われますけども、その二季が一週間の中で行ったり来たりするのはさすがに異常だと思う。私の写真のモットーは、なるべく風土と季節を上手に取り込みながら、見た人に「あ、ここ行ってみたいな」と思ってもらえるような・・・フワっと言うなれば「旅心をそそる」ような写真なのですが、このままでは季節もへったくれもない写真ばかりを量産することになってしまうかもしれない。閑話休題。そんな2023年の始まりは、正月明けの三連休で長野に行った際のひとコマ。どんど焼きが行われていた夜間瀬のお社、雪野原で遊ぶ子供達の声援を受けて、ゆけむりが行く。

二月。たまの平日の休みを使って出掛ける秩父行脚。両パンデキの鉱石列車を愛でるのが目的ながら、その行き帰りで乗車する西武秩父線が結構楽しみだったりする。撮影を終え、飲みたい酒をひと缶買って、適当なツマミを咥えながらまったりとガラガラのボックスシートに足を投げ出し、暗がりの正丸峠を越えて行く。東吾野の交換待ち、ほろ酔い気分の体をキリっと引き締める奥武蔵の冬の夜風、西武秩父行きのラビューが山間の小駅を駆け抜けて行きます。

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師走 岳南富士岡/ゆく年に寄せて

2022年12月31日 15時00分00秒 | カレンダー

(赤冴える、師走の青空@岳南鉄道・岳南富士岡駅)

12月。そして大晦日。2022年を振り返りながら綴った24枚、最後は師走の青空に、地域の主要産業であるパルプ・紙の輸送に従事していた岳南鉄道のEDを。平成24年の12月に貨物輸送が終了した後は、側線での留置を経て整備された岳南富士岡駅の「がくてつ機関車ひろば」にて静態保存されています。ED403は、梓川水系のダム開発のため、かつての松本電気鉄道に導入された電気機関車。最後は岳鉄の大荷主でもあった大昭和板紙吉永工場のレタリングを付け、スカーレットとベージュのビビッドなカラーリングで富士山麓の小貨物を運んでいました。

富岳颪の冷たい風に吹かれながら、典型的な私鉄D級電機、といった佇まいのデッキ付き機関車を眺める。他の古豪電機に囲まれながらも、製造年の新しいED402と403は岳南貨物の主力機でもありました。岳南貨物、家から2時間くらいで行ける案件だったんだけど、そう撮る機会にも恵まれず・・・気付けばなくなっていて、そして廃止されてからもう10年も経っていたんだなあと。いつだって後悔は、そのものがなくなった後にやって来る。それは今年も変わりませんでしたね。

そして、今年も弊ブログにお付き合い下さいましてどうもありがとうございました。SNS全盛の時代、ある意味ブログという媒体も続けていく人が少なくなっているような気がしますが、140文字じゃ伝わらん事もありますよね。年々この業界も撮るもんがなくなってますんで、来年はどこまでブログを更新したくなるような楽しい話が拾っていけるかだなあと。鉄道というジャンルは正直掘り尽くされてますし、普通に撮ってるだけでは進歩がないので、鉄道周りに落ちているものに対するアンテナだったり、審美眼だったり。いわゆる感性が問われる時代かなとも思いますが、ここを見ているあなたに何かの一枚が刺さっていれば幸甚でございます。

最後は、師走の三河湾に沈む鮮やかな夕日をバックに・・・
それでは皆様、良いお年をお迎えください。

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霜月 吾野/久留里

2022年12月30日 17時00分00秒 | カレンダー

(ライオンズカラー、重ねて@西武秩父線・吾野駅)

11月。この一ヶ月は天候も落ち着き、今年の関東周辺の山々はそれなりにいいコンディションの紅葉が楽しめたような気がします。錦秋の奥武蔵の山を、秩父に向けて登って行く西武4000系。大勢のハイカーを乗せながら正丸へ向かって峠を詰めて行くその姿。吾野で上下列車の交換シーン。発車して行く西武秩父行き、西武101系由来の原始的な抵抗器が唸る。

この秋の「休おで」三回目の利用で、子供と一緒に久留里線の上総亀山まで。普段は日中6時間くらい列車の来ない久留里~上総亀山間が、JR東日本の「駅からハイキング」の開催に伴って久留里止まりの列車を延長運転するという企画に乗ってみることに。木更津から房総半島の里山を走って1時間、久留里から先は褶曲して流れる小櫃川の谷に沿って丘陵地に入って行きます。大イチョウ輝く久留里の駅に進入するキハE130。以前のキハ35・37・38のラインナップ時代にもう少し来ておけば良かったかなと思うけど、久々に長時間の非電化ローカルの旅を楽しみました。

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