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青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。写真はおおめ、文章はこいめ、コメントはすくなめ。

基本に立ち返る

2017年05月27日 22時21分46秒 | 小田急電鉄

(メニアオバ@渋沢7号踏切)

そろそろ5月も終わりですが、梅雨入り前まではせっせと撮りたいものを撮ってカット数をため込んでおきたいもの。そして今週は特に撮りモノも頭に浮かんで来なかったので、基本に立ち返るという意味でLSEを撮りに四十八瀬へ。毎度のみやこ食堂脇の駐車帯にクルマを置いて渋沢7号を目指したんだけど、今日はいつもなら架かっている川の仮橋が外されてました。昨日結構雨が降ったから流されないように橋を外してしまったのかな。たまにこんな事があるのも渋沢7号らしいよね…(笑)。飛び石をぴょんぴょん渡って踏切に出ると、ひと月半前は芽吹きの里山の風景が、若葉の頃を過ぎて既に青葉の季節。目に青葉、山ホトトギス、LSE。


そんなに気張らず出て来たので、その後は夕飯の時間まで沿線の田んぼの状況を見に行きがてら缶コーヒー片手にフラフラと。小田急線沿線の水鏡情報は開成~富水◎、新松田~渋沢の渋沢5号周辺は×、秦野大カーブ△、イセツル串橋田んぼが〇と言う感じでした。開成~富水は今週が勝負どころじゃないですかねえ。夕方チェックメイト西側の大俯瞰やったら、空の色が水田に映って足柄平野が染まるんじゃないかなあ。渋沢5号の棚田はそもそも休耕田になってしまったようで何にも手が入っていない。やる人がいなくなってしまったのだろうか。秦野大カーブもところどころ休耕田なんだよなあ。

と言う訳でイセツル鈴川土手。水の入りはまずまず。露出のバランスが整わないので、丹沢の山の端に夕日が落ちるのを待って逆光ポジションにて定番構図。風が強すぎてとてもじゃないけど水鏡は無理スジ、それでも焼けた空の色を写して染まる水面の色はこの時期ならではのものがありますねえ…。
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素敵な春の四十八瀬

2017年04月23日 19時04分03秒 | 小田急電鉄

(春は過ぎゆく@最明寺史跡公園)

南関東のソメイヨシノの時期は過ぎ、終わりかけの枝垂桜と桃の花。松田町の山中にある最明寺史跡公園は、地元民以外にはあまり知られていない花の名所でもあります。チェックメイトのゴルフ場の入口からさらに一番奥に行かなきゃならんのと、アプローチの道が細いので訪れる人も少ないんですが、それだけにここはゆるやかな時の流れる癒しの空間です。




池の周りに咲いていたソメイヨシノは散り、その代わりに桜でんぶを散らしたようなハナモモと、今が盛りの八重桜に新緑の芽吹きを混ぜて山桜が咲いている。公園のベンチで先週に引き続き花見弁当を広げる横で、庭師のおっちゃんが池の鯉に餌を。静かな池の水面がばちゃばちゃと泡立って、浮かんでいた花弁がかき混ぜられて流れて行きます。


松田山を降りて新緑の四十八瀬。桜が終わるとこの四十八瀬界隈は一番いい時期を迎えます。三月の終わりごろから芽吹いたライムグリーンの里山が、GWにかけて若葉から青葉に変わって行くこの一ヶ月間は、一雨ごと一週ごとに山の色が変わっていくので見ていて飽きません。そんなシーズンインした四十八瀬に、今日は撮り鉄の皆様が大集結。撮るポイントが散らばっているので基本的にそんなにガチャガチャしない界隈ですが、今日はチェックメイト俯瞰も上段下段が立ち位置満席でしたからねえ。


最明寺史跡公園帰りの我々家族が狙うは午後の下りのLSE。みやこ食堂のサイドからの構図が木が伸びちゃって難儀な感じでしたので、蛇塚の踏切で構えてみます。通過20分前から待ち構えていたら、ハイカー風の撮り鉄のオジサマ方がやって来てここも盛況に。やはり狙いは全員同じって事でしょう。3時を過ぎて踏切が鳴ると、単線並列の菖蒲第二TNの向こうにLSEが顔を出しました。


ここではトンネル飛び出しで面を出し、テールを上り線のトンネル向こうで合わせる構図が定番ですが、今日は四十八瀬の新緑がメインディッシュ。大きく引き付けて鉄橋上でライムグリーンの新緑と合わせます。行く春を惜しむように駆けて行くLSEのバーミリオンオレンジが、この時期にしか撮れない山の色で否応なしに引き立つような…

これぞ素敵な春の四十八瀬。GWまでですのでお早めに。
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最後の桜

2017年04月13日 22時53分54秒 | 小田急電鉄

(正真正銘の満開@秦野大カーブ)

正真正銘の満開を迎えた秦野大カーブ。70000系就役を来春に控え、LSEもこれが最後の桜か。才ヶ分の踏切の向こうから、陽炎の中をやって来たはこね31号。オレンジバーミリオンの車体が春の日差しに躍ります。


あまりこういう構図は作らないんだけど、展望席を半逆光気味に。権現山に続く山並みの稜線も芽吹きの季節か色が柔らかくなってきましたね。ついこないだ、秦野盆地に雪が降った日の翌朝に登った権現山の展望台、この週末は花見客で溢れるのではないでしょうか。


菜の花の築堤に入日射す、春の日秦野大カーブの夕暮れ。この大カーブはトラップのように架線柱を支えるワイヤーがかかっているので、構図を決める時には注意が必要です。


最後の桜…そう思ったらなかなか立ち去りがたく、日が暮れるまで満開の秦野大カーブでLSEを追い掛けてしまった。朧な春の空気の中、夕映えに桜も染まるはこね36号。4月になり日もだいぶ伸びて来た事を実感するねえ。それにしても土曜日から結構天気悪くて雨にも打たれたはずなのに、寒いせいか今年の桜は案外持っているような気がする。しかも「元々大カーブの桜はほかの木より3~4日遅いんですよね」とは地元氏の弁、座間桜が撮れなくなった…とお嘆きの小田急ファン諸氏、秦野大カーブはまだまだワンチャンありそうですよ。
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四十八瀬の春浅く

2017年04月09日 07時37分50秒 | 小田急電鉄

(可憐なのは、花か雫か@渋沢7号踏切)

マメザクラが雨に打たれて。ポップコーンのようなかわいらしい花だ。ソメイヨシノより少し早く満開を迎えるらしい。秦野大カーブから場面を変えて渋沢7号。こんな雨の日に渋沢7号なんて来る人間は相当のモノ好きだと思うのだが、雨中戦を覚悟して足元をゴム長で固めていたのが幸い。四十八瀬川も多少は水かさが増えてましたが、ジャブジャブと浅瀬を渡って辿り着きました。


里山を見ると木々の枝にもほのかに若芽の色があって、春の芽吹きが感じられるようになって来ました。頭高山へ向かう山道の道すがらにあるこのマメザクラ、天候もイマイチの中でどうモチーフにしたもんか…と考えて、WBをいじくって色彩をマゼンタ寄りに。


使う人の皆無な渋沢7号の隣には、果樹園や畑をやっている一軒の古農家さんがある。この踏切はほぼこの古農家のプライベート踏切のようなものなのだが、果樹園では白いナシの花がちょうどピークを迎えていました。この農家さんの敷地はいつも丁寧に整えられていて季節ごとに花の色があり、渋沢7号の四季を彩っています。


この辺りは矢倉沢往還の古道を保存するため、以前は荒れ放題だった藪やマントが伐採されてだいぶ整備が進んだように感じます。おそらくあと1~2週間、桜が終われば麗しい春の里山風景が見られるはずです。またライムグリーンの山を撮りに渋沢7号に来てみようかなあ。

梨の花とその白さを競うように、VSEが四十八瀬を下ります。

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小糠雨に濡れて

2017年04月08日 21時55分55秒 | 小田急電鉄

(暖かな雨に濡れて@秦野大カーブ)

桜満開の週末である。雨である。この雨に打たれて散っていく花を、撮るも撮らぬも自分次第。天気が悪いとつい出不精になってしまうけれども、最後の桜とLSEを合わせたくて家を出る。座間桜は撮る場所もなくなったので、パッと思いついたのが秦野大カーブ。ここはカーブの裏の浄水場沿いに桜が植わっていて、季節になるとカーブのバックに桜を取り込める。本当にどの季節も撮りようのある場所と言うか、だからこそ名撮影地なんでしょうけど。


そんな感じで出掛けて行った秦野大カーブでしたが、周りの桜は満開なのに、浄水場沿いの桜はまだ5分咲きがイイ所。なんでだ。しかしながら桜の咲き方と言うのはつぶさに見ていると個体差が相当あるもので、日当たりとか温度もそうなんだけど川沿いで水の近くだと土が冷えるのか周りに比べて咲きが遅かったり、老木は生命力が乏しいのか花のボリュームも咲くスピードも遅かったりね。ソメイヨシノ自体、品種改良を重ねられたがゆえに花の綺麗さと引き換えに植物として弱いんだそうだ。繊細なんですねえ。と言う訳で、秦野大カーブのポイントはひょっとしたら来週後半戦でもイケるのかもしれません。

冬の刺すような雨と違って、しっとりとまつわりつくような春の小糠雨。どちらかと言えば土手に咲いた菜の花の方がインパクトがあるくらいでしたがまあそれはそれ。小糠雨に濡れたLSEが、ゆっくりと秦野大カーブを通過していきました。
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