おさびし日記

たのしい作文練習帳

師匠・・・・

2011-08-02 09:11:31 | Weblog
8月1日(月)

このあいだ歌会後のゴハンの場で、宮本輝の支持者が多いことを知り、
そうか?俺は面白いとは思わん。と密かに反発した。
昔、宮本ファンの先輩に激しく勧められて何作か読んでみたけど、
んー・・・べつに。なのである。

ま、しかしわたくしも少しは大人になったはず。今なら良いと思うかも、
と考え直して図書館へ行ってみたのだが、やっぱり、んー・・・べつに。だった。
「描写が細かいのよね、あの人のは」と、先日、皆は目はうっとりさせていて、
確かに細かいんだけど、私の好きな細かさではないのである。

でもまあせっかく来たから何か借りて帰ろ。
というわけで、読みたい歌集が収められた「現代短歌全集」の14巻と17巻。
それから、何か、こう、ずっしり読みごたえのある小説はないものかと
しばし書架の間を巡り、おっ、と車谷長吉を見つけた。
車谷さんの名を知ったのは、朝日新聞土曜日のオマケ版紙面の人生相談コーナー
である。週替わりで、上野千鶴子とか誰それとかが読者の悩みに答えていて、
大抵は相談も回答もつまらないのだが、車谷長吉のは、面白い。
誰やこのおっさん。と思っていたら、「赤目四十八滝心中未遂」の作者だった。
ひゃあ 知らんかった。この人の小説、読んでみたい。

そんなわけで、短編集「白痴群」「金輪際」「飆風 ひょうふう」を借りてみた。
「飆風 ひょうふう」から読み始める。
ああ こういうのが読みたかったのよ。

「白痴群」も一気に読む。
あああ 息苦しい。

「金輪際」、ううう 鬱陶しい重さだ。

夏目漱石の重苦しさを彷彿させる、でももっと臭ってきそうなどろどろさ。
ああ弟子入りしたい。
しばし、車谷ワールドで悶絶。
コメント
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