おさびし十首選2月号（２）

２月２８日（火）

納豆を、食べてみることにする。
お味噌汁に入れて。
りんごとレーズンの甘煮もたく。
マリーさんには、お弁当風にすることにして、
まずきんぴらごぼうを作る。鶏そぼろ入りで。
それから、ネギ入りの玉子焼き。
そして、
ニッスイNOWバーガーをこんがり焼く。
あと、レタスとキュウリ。
アオサのお味噌汁。

柔らかく甘いりんご、美味しい。
納豆もすいすい食べられて、ああ、回復しようと
しているわたくし・・・・


【おさびし十首選　塔2月号（２）】

✨もう消えて下さい山　野　思ひ出す度にあなたはおほひかぶさる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （坂　楓）p74

既視感とだれか言うとき現れる銀の鎧の小さきknaightは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（橋本恵美）p41

器から小さい器に移し替え明日も食べるひじきの煮物
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（徳重龍弥）p47

若いのに死ぬのはたのしみといふ庭師　枝を落すに逡巡のなき
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （村田弘子）p52

やわらかき猫に触れたき秋の夜に硝子戸のヤモリひたひたと這う
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（冨田織江）p66

振りたきに買い方わからぬ紅色のスティックライトは乃木坂４６
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（西　真行）p82

夏服のつつましき膝濡れ縁に蚊遣りたきつつ玉露糖飲む
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（新井　蜜）p122

虫嫌う妻別居して日が経って虫もどこかへ行ってしまった
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（根石英生）p129

何もかもうまくゆかぬと今日の日は不味い料理を家族に食はせ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（古賀公子）p151

✨肉親の肉という字がこわかった　布団のなかで靴下を脱ぐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（安田　茜）p140　

でした。

今日こそ二月が、終わる。

経過

２月２７日（月）

しんどい。けど、ゴハンを作る。
作ってると、気が紛れる、気がする。

昨日の豚大根が残ってるので、
でもちょっと味が濃すぎたみたいなので、薄めるために白菜入レよう。
エノキ入れて、ああピーマンも入れて、中華にてしまえ。
豆板醤と、お酒、お砂糖お醤油などで炒めて、八角も入れて香りを
つけて、なんとなくチャイニーズに。
すごいわ。天才やわ。と自分で思っとく。
それから、
カット野菜に海苔を混ぜて即席サラダにして、冷凍にしておいたシメサバ
を少し載せる。
あと、玉ねぎのお味噌汁。

今日もマリーさんはぐいぐい食べる。残り物チャイニーズが、米に合う、と。
シメサバもまた、米に合う、と。

わたくしは味噌汁を啜り、玉ねぎをよく噛む。それから、バナナ半分。

片付けものをしていたら、実家から宅急便が来た。
つやつやの伊予柑。
美味しそう。でも消化悪そう。胃冷えそう。
あと、おひなさんのお菓子、おからかりんとう、干し椎茸などなど
いつものようにちょっとした食品。
ああ　ふたたびあむあむ食せるようになるのは、いつ。

二月が、終わる。

あれ、違う。もう一日ある。
また間違えた。
なんでかなあ　2月って27日までの気がするねんなあ。で、4年に1回、28日
まである、という・・・・違うよね。

おさびし十首選２月号

２月２６日（日）

駅前の書店の古本コーナーで、(また）躊躇していた本を（この時点で
買わないと次行ったら無くなってる。往々にして）、なんということ
でしょう、マリーさんが買ってきてくれた。
山田和「インドの大道商人」（平凡社）。
うれしい。

だから、というわけではないけど明日の朝のスープは
たっぷりめに、ハムとゆで卵と野菜いろいろのカレー味
でことこと火にかける。
晩ご飯は、
高野豆腐を炊き、豚肉と大根を炒め煮にして、あとは
きゅうりの酢の物、玉ねぎとごぼうとワカメのお味噌汁。
それにしても
わたくしの胃はよほどひどい壊れ方をしていたのか、
なかなか手強い。
そっと高野豆腐を食してみる。お、おいしい・・・
しかしながら、本日はこれにて満腹。



【塔２月号　おさびし十首選】

✨もうずっと親しいひかりケータイの液晶画面でティッシュを探す
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　上澄　眠　p121

八十路越え無職となりて三食を作り続ける　たまに目眩す
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山下昭榮　p88

残業から戻りて鍋に煮立たせるソースとパスタの量が合はない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　加茂直樹　p146

ちちうへよ他人（ひと）のみつけししあはせにきづかなくてはなりませぬ　秋
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小林玉兎　p115

流星に喩えてしまいそうになる夜の自転車川べりをゆく
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　吉岡昌俊　p70

「もう親はいないのだから夜爪を切ってもいいよ」と夫に言いたり
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　夏　るり子　p67

美しい文字で書かれた一筆箋「塩ゆでにして食べてください」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　荻原　伸　p36

あなたではない人ばかりいる町をあゆみて秋の噴水に来つ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　松村正直　p4

そんなはずないような男に育ちおかあさんってこの朝も呼ぶ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　江戸　雪　p4

✨ゴム手袋をはめるとき不意にきた罪の意識とかそういうの
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山口　蓮　p175

でした。

外出と後悔

２月２５日（土）

いい天気。
臥せっていたらどんどん病んでいきそうなので
思いきって街の大型書店に出向く。
「角川短歌3月号」
石原千秋編「生まれて来た以上は、生きねばならぬ
　　　　　　　　　　漱石珠玉の言葉」（新潮文庫）
を買い、カンテGへ。
胃に負担のかからなそうなバナナラッシー。
マリーさんはチキンカレーとチャイのセットなど楽しんで
いる。いいなあ。
休憩後、疲れないうちに帰宅。

晩ご飯は、野菜とお揚げの粕汁にしてみた。
野菜ついばんでおつゆ啜ってカラダも温まりそうだし。
マリーさんには炒り豆腐の玉子とじを作り、あと、
帰りにスーパーで買った鯵フライ。
ああ　揚げ物おいしそう・・・・
わたくしは粕汁を啜りにんじんを咀嚼し、鉄分入りヨーグルト
なるものを摂取しておく。

ところで
今日の新潮文庫は失敗。一作品全部読み返したくなってもやもやするばかり。
他人が編んだ名言集の類いに面白いものはない、とわかっているのに。
内容が悪いとかじゃなくって、買ったわたくしに魔が差したのでした。
村上春樹の新作は、読みたいようなもう別にいいような、
どうしようかなってところ。

おさびし十首選（仮）

２月２４日（金）

しばらくの間のんびりゆっくりする、と今朝決めた。

昨日からのんびり読んでいるのは、
椎名誠『ソーメンと世界遺産』（集英社文庫）ナマコのからえばりシリーズ最新刊
飯間浩明『三省堂国語辞典の秘密』（新潮文庫）。

で、
ぜんぜん関係ないんだけど、そういえばちょっと前まで『塔』に「私の十首選」（そんな
タイトルだったっけ？）というコーナーがあって、わたしは好きでよく投稿していたの
だけど、人気が無かったのかなんだか、短期間で終わってしまった。
えーー　つまらーん
知らん顔して毎月、編集長に送り続けようかとも考えたのだけど、なんかヘンなヒトみたい
だし、ただつまらながっていた。
のだけど、
そうかここにひっそり記してゆけばいいのである。
と気がついて、
おさびし十首選しよ。と思う。毎月。なるべく。

もう２月号が届いて久しいですが、
とりあえず１月号分をざざっと羅列。


【塔１月号　おさびし十首選】

✨ひとをすてものをすてずにたまりゆく　ねこはいぬほどなついてこない
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（松島　淨）p159

　待ち合わせ場所には母が先にいるお饅頭の腰かけるごと
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（佐原亜子）p137

　まばたきの少ないひとは嫌いだよ陽射しにふくよかな秋の橋
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（大森静佳）p143

　叶わぬことそのひとつなり階下よりの夕餉の知らせに応うる日常
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（朝日みさ）p129

　ひしひしと身に子を宿し焼かれたる母鬼蝦の満ち足りた貌
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（福西直美）p126

　いつよりかわれを叱らぬちちははと並んで食べるおこわ弁当
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（永田聖子）p125

　あなたとの議論はいつも噛み合はず空から黒い鳥落ちてくる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（新井　蜜）p111

　蛍池にホタル湧く沼ありしかな　いつも眠りすぎてゆく駅
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（松原あけみ）p96

　盲導犬にも引退はあるのにと畏れつつ思い奉りたる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（朝井さとる）p28

✨ひたひたと子の手のひらに触れられてをりお母さんならここにゐる
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（澤村斉美）p14

でした。

→ 春

２月２３日（木）

午前中はまだ伏せっていたのだけど、午後は銀行、ダイコク、
スーパーなどへゆっくり行ってこれて、よかった。

本を読んだり、パソコン開けたりする元気も出てきて、
よかった。

元気でいられるシアワセをすぐに忘れて乱暴な生活を
してしまうわたくしですが、今度きりっと治ったら、
良い子になります・・・・

今日も昼間はバナナ半分とか、すりりんごだったのだけど、
夜はスープでも啜ってみようと思い、あり合わせの野菜を
ことこと炊く。
で、とろとろになった玉ねぎ、にんじん、ピーマンを
ちょっと食べてスープを飲む。
んーー　胃に、ズンと来る。
マリーさんはハヤシライスとポテトサラダをあむあむ食べて
いる。おいしそーーー

ああわたくしの胃はどうなってしまったんだろう。
ついでに婦人科系も狂っていて（血が止まらん！）そっちの
クリニックも行かなあかんのんちゃうん（去年11月にもひと騒動
あった）という、なんか、季節の変わり目はやっぱりねえとか
いってる場合じゃない感じで、どうしよう。

みなさまもどうぞご自愛ください。ほんとに。

すりすりりんご

２月２２日（水）

固形物が食べられなくなった。
なんでしょう先週の土曜日、年に一度接するか接しないかの
ドーナツなるものを食べたのち体調が悪くなり、だらだらと
よくならないので月曜日に近所の医院へ。
急性の食あたりか、軽いノロか、ちょっと様子見ましょう、と
簡単な薬だけ出してくれた。
のだけど、またふわふわへろへろが始まってしまって、
ああもう不安でたまらない。
1年数ヶ月ぶりに、遠路をYクリニックまで行ってきた。

もう治ったーーと思ってたのになあ。

ドクターYは相変わらず飄々と、
「大丈夫〜　ゆ〜っくりしてたらまた治るから」
はあ。そうですね。
先生と処方箋薬局の薬剤師さんの顔を見ると、ちょっと安心
して、二週間分の安定剤と漢方薬を出してもらって帰ってきた。

お腹は空くんだけど、胃に入れると駄目で、ふうっとめまいする・・・・

マリーさんは元気なので何かの集団感染じゃなく、明らかにわたくしだけ。

で、元気なマリーさんのゴハン作ったり後片付けしたりするわけですが、
自分は食べられないのになんかなあ　
朝な夕な、チーズとろとろトーストとか、鍋焼きうどんとか、
わっしわっし平らげてくれるのは嬉しいんだけどさ、あたしも食べたいよ〜

わたくしはといえば、りんごをすり下ろしたり、ヨーグルトにジュースを
混ぜたりして、カップ1杯分をお腹に入れるだけでギブアップという、
情けないことこの上なし。
しかし
すりおろしりんごって、しみじみ美味しいものですね・・・・

出張

２月１５日（水）

ちょっとプリントアウトする用事があり、朝から実家へ出向く。
やっぱりプリンターあったほうがいいなあ　と、ときどき思う。
Wordも入れたほうが便利かなあ。
でもなあ。
購入したとしても、
インストールとか、プリンターと繋ぐとか自分でできないから、
業者に来てもらって大変な金額を支払うことになり、
それは無理ですな。

で、「お邪魔しますー」と上がって作業開始。ところが
これまたプリンター不調で、かすれすれにしか印字できない。
何枚か出して、きれいなところを切り貼りするという
辛気臭い手仕事を余儀なくされたのであった。
午後遅く、完成。

夕方、マリーさんが遠路来てくれてガンガマハルで晩ご飯。
今日もおいしい。
帰りにタワーレコードでマーキーのお仕事をちょっと見学。
今日もかっこいい。
そうして、
コンビニアイス買って帰宅。
ながい一日でした。

似て・・・ない。

２月１２日（日）

二月は逃げる、などと申しますが
先月ののろのろから一転、もう10日過ぎ。

朝、5%引きクーポンを持ってスーパーへ買い物に。
その帰り、市営住宅を通りかかったときのこと。
ちょっと上り坂になった入り口で、荷物満載の自転車のおばあちゃんが、
門にひっかかって動けなくなってるうえに、荷台のダンボールが紐から
外れて落ちかけていたので、とりあえず、助ける。
ダンボール（重い）を下ろし、自転車を抑えて（スーパーの袋が前かごに一つ、
左右のハンドルに一つずつぶら下がってるからよろよろ）おばあちゃんを下ろし、
ダンボールを建物まで運び・・・・。
本人は結構けろっとしていて、欲張って買いすぎたわ〜と言う。
そして、
「せや。キウィ食べる？」
と買い物ダンボールを開けてがさごそし始めた。あ、いえ、結構ですお気遣いなく
等々と遠慮できないわたくしに、
「はい、キウィ」
と、渡されたのは、大きなアボカドであった。
「だだだ大好きです。すみません。ありがとうございます」

さて、
おばあちゃんは、単にキウィとアボカドを言い間違えたのか、
それとも、
キウィと勘違いしてアボカドを買ってしまったのか、
それとも、
わたくしにキウィを渡すつもりが、間違えてアボカドを差し出してしまったのか。

あるいは、これホントにキウィとか。

お昼に、そっと包丁を入れてみたら、
見事に食べ頃のアボカドであった。
ハチミツかけて食べた。
おいしかった。おばあちゃん、ありがとう。
種、とっときます。芽出るかな。

天邪鬼は内。

２月３日（金）

今年も恵方巻きなるものが半狂乱で売られていましたが、
わたくしはあれをニッポンの行事と認めておりませんので、
今年も参加しませんでした。
でも、酢飯は好き・・・
というわけで、久しぶりに五目ちらしなど作ることにする。
なんとなく具材も揃ってるし（豚汁とか粕汁と同じ内容
なのだな、きのことか根菜とか）。
で、青じそとかキュウリとかカイワレとか買いにスーパーへ
行ったら、いつもの鮮魚コーナーが、これまた全部イワシ売り場に
なっている。
全国民がイワシ食べるとは思えないし、そもそも節分のイワシは
厄除けとか魔除けとして玄関に吊るすのであって、
食うてしもたらあかんやろ。
と、なんか怒りつつ、
隅っこにひっそり積まれながら実はお買い得の
生食用マグロ塊（解凍）
を１パック、かごに入れる。

というわけで、
本日は、五目ちらし、マグロのぶつ切り、お豆腐とえのきのお吸い物
という節分。鬼も福もみんな来ればいいのである。

骨格診断

１月３１日（火）

美容院および実家を訪う。
早い時間の予約が取れなくて3時から、なので
先に家に寄る。
さ、さむ・・・・北摂は寒い。寒いけど庭の蝋梅は、もう
ひらひら咲いているし、アボコ２号も元気。アボちゃんは
去年、インド行ってる間に雪に遭って死にかけたらしいけど
父の看護で蘇り、わっさわっさと大木として生きている。
おお、餌台に置いた蜜柑にはメジロが。
と、木々を愛でたり野鳥観察をしているとあっという間に
昼前になり、近所のスーパーへ買い物に行き、パン食べて
新聞読んでごろごろしてたら予約の時間。

いつのものように、あれもこれも持ってお帰りと勧められるが、
ガンガマハルでカレーを買うから、荷物持てないの（前回、欲張って
大変な目に遭った）。で、厳選して、黒豆の炊いたのと、大根の漬物
だけ、ジップロックに分けてもらう。

美容院は予約していたのに待たされることになった。
読みかけの本は預けたバッグに入れたままで、しょうがないから
マガジンラックのおしゃれ雑誌を取ってみる。こういうの読まなく
なって幾年月・・・。骨格別・似合うスタイル云々という特集によると
う〜ん　
わたくしは自分（の骨格）に似合わんカッコしてるやん。
似合うお洋服のタイプは、え〜そんなんきらい〜なのばっかり。
本人が気持ちよく着てるねんからほっといてくれ。
と怒ってたら順番がまわってきてシャンプーに呼ばれる。

髪を切り、カレーを買い（キーマナス、ほうれん草マッシュルーム。
ナンとサラダ付き。ベジタブルライス。ナンもう１枚おまけしてくれた）、
なるべく水平に、そろりそろり遠路を帰宅する。
持って帰ってもガンガマハルのカレーは美味しい。

1月が終わる。
長かった。