おさびし日記

たのしい作文練習帳

笠地蔵

2008-12-31 21:42:56 | Weblog
12月31日(水)

朝からおせち作りに勤しむ。
里芋、大根、牛蒡に蓮根、蕗などなど野菜を一種類ずつ、母が焚く。
私は、なますを刻み、海老の鬼殻焼き(オイスターソース)、牛肉ごぼう巻き、
ぶりと生姜の酒蒸し、蒟蒻の味噌炒り煮・・・と「男の料理」的なヤツをわしわし
仕上げていく。
お正月に来客があるわけでもないのに、よくまあ毎年毎年、律儀に作るよなぁと
自分でも呆れるが、なんというか、こう、気持ちが引き締まるというか、キモチ
イイのである。

お昼過ぎに料理完成。
夜は何もしなくていいように、近所の兼六寿司さんに予約しておく。
それから、掃除の続き。
日頃、手を抜いている(というより殆どしない)ので、つらい。
マイペット原液でいろんなところを磨く。
棚を動かし、ネズミほどに育った埃を取る。
なんか、すっごいすっきりした。たぶん幸せがやって来る。

セブンイレブンへ、年賀状(年が明けてから書く)に使うカラーコピーを
しに行き、お正月のおやつ、アイスを買う。ドロリッチも買う。
グリコのドロリッチ、口いっぱいに広がる、るりるりのコーヒーゼリーが
たまらなく気に入っている。

空には、不思議な暮れ色の雲、雲。
大晦日なのだなあ。
子どもの頃から、「大晦日」が好きだった。
年が明けてしまうと結構つまらないもので、何だかとにかくわくわくするのは
「大晦日」なのである。今も、そう。大晦日が好き。
昔話のクライマックスシーンみたいで。

父が兼六さんへお寿司を取りに行ってる間に、お蕎麦を茹でる。
お寿司と年越し蕎麦。

また年が変わるのだなあ。そして粛々と生きてゆくのだなあ。

みなさま、ありがとうございました。よいお年を。


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引きこもろ

2008-12-30 20:28:21 | Weblog
12月30日(火)

朝、おせちのごまめを炒って田作を焚く。
二階をざっと掃除してから出かける準備、そう、Rに会わねばならんのである。
ナイスミドルとの逢瀬や素敵な若者とのデートなら心も躍ろうが、
学生の守りじゃ全く気合い入らん。

カンテGでチャイ。
子連れの客がいた。カンテに子どもを連れてくるな!

相変わらずRは、つまらん話をし、人の話は聞いてなかった。
「春休みにシリアとヨルダンに行くって言ったら親に反対されたっスよ。
他にどっかいいとこない~?」
って、たぶん私、その親御さんと同じぐらいの年齢だと思うんですけど、
勝手に好きなとこ行けっちゅーねん。

チャイ1杯で店を出て、用があるから、と逃げる。
しかし
私の街嫌いは更に進んでいて、耐えられない。
傍若無人な家族連れ、躾られてない子ども、バカな若者、イヤホンからの音漏れ、
ケータイメールの「,,,,」音、ゲームの「,,,,」音、大声、歩き煙草、キャリーバッグ・・・・

旭屋書店まで人混みの中を行く気力は無く、やむをえず目の前の紀伊國屋に入る。
八重山関連の本を読みたいが、思うようなものはなく、
多田治『沖縄イメージを旅する』(中公新書ラクレ)
高良勉『沖縄生活誌』(岩波新書)
高良倉吉『琉球王国』(岩波新書)
を買ってみる。
で、すぐ帰る。
街は嫌だ。

雲がきれいな夕方だった。
街は見ないで空だけ見ていれば、まあいいか。

帰宅したら、母がおせちの準備を始めていて、栗きんとんとか黒豆とか、
海老の酒蒸しも出来ていた。豆腐と椎茸も焚く。昆布巻きの昆布と干瓢を
戻しておいて、続きは明日。

晩ご飯には、海老酒蒸しの汁で茄子を焚き、浅葱を散らす。
あとは叔母が届けてくれた、おいなりさんとハム。
昨日の残りのブロッコリーとか、キムチとか大根の柚漬け(自家製)とか
あり合わせを適当に並べて本日はおしまい。

でも、考えてみたら、もう来週は学校始まってるのだなあ。短いなぁ冬休み。
いや、とにかく休み中は一瞬たりとも中国人のことは思い出さず、授業を忘れ、
心穏やかに本を読んで過ごそう。




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平和な冬休み

2008-12-29 23:04:55 | Weblog
12月29日(月)

引き続き、掃除。
たしか去年もその前も、なんとなく適当に誤魔化して終えたような
気がする。今年はまあ久しぶりにきれいにしてみようという気になり、
盛んにゴシゴシしてみる次第。
しかし、
面白くないなあ掃除って。

自分の所持品は少ないが、この家にはやたらモノが多い。
心から清々しく掃除し切ることは不可能である。だから余計に虚しい。
収集癖のある父のガラクタ、死んだ祖父母の何やかや、壊れた家電製品・・・
もぉぉぉぉぉ 捨てたーーーーーーーーい!!!!!

昼過ぎに力尽きて終了。残りは大晦日か、年明けか・・・・。

冷蔵庫に使いさしの食材が色々あるので、献立を考える。
昨日のカレーの残りの豚肉と、トリ少々を唐揚げに、
ジャガイモと、レンコンと、ブロッコリーの茎を素揚げにする。
付け合わせにレタスとセロリ。
それから、白菜と京揚げの煮浸し。
石垣島で買った、おかず味噌。以上。

明日からのおせち作りが楽しみだ。
が、明日は帰省中の旅友Rと会う約束がある。
年末の、バカ騒ぎの街などに出たくないので気が重い。しかも、
こんなことゆーのも何ですが、Rの話はものすごくつまらないのである。
ヤンゴンの宿で知り合った関東の大学院生なのだが、何故か盆と正月、
関西へ帰省してくる度に連絡がある。この間のお盆は忙しいとかなんとか
言って断ったが、今回は失敗してしまった。お茶だけ飲んでさっさと帰ろ。


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年の瀬しみじみ

2008-12-28 23:40:25 | Weblog
12月28日(日)

いつまたパソコンが動かなくなるかひやひやしながら、
どうにか石垣島メモ終了。

幸せな暖かさを思い出しつつ、年末の作業を遂行。
ずっと上機嫌だった母はまた塞ぎがちに戻ってしまい、
・・・ま、しょうがないか・・・・
ちょっとした小旅行をプレゼントできるぐらいの経済力が欲しいと
つくづく思う・・・ので、仕事、なんとかしなければ・・・と、
しかし考え始めると海底の裂け目に吸い込まれてゆくので、
とりあえず、ガラスをごしごし磨き、玄関と洗面所の大掃除をする。

とりあえず、穏やかなお正月を迎えましょう。
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ただいま。

2008-12-28 22:03:55 | Weblog
★12月24日(水)

帰る日、晴れた。
海から太陽が昇った。
今日も波浪注意報は出ているが、母はグラスボートで海中を見たいと言う。
もう遠出はできないので、離島ターミナルから出ているボートに乗ることにし、
ホテルをチェックアウトして離島ターミナルへ向かう。

事務所で荷物を預かってもらい、ボートへ。客はまた私たち二人だけである。
ポイントめざして沖へ出る。防波堤を過ぎると途端に波が高くなり、恐ろしく
揺れ始めた。青ざめる。が、来てしまったものはしょーがない。ボートの
兄ちゃんに促され、船底へ降りる。荒々しい海底に、魚の群れ、そして大揺れ。

波を見ると眩暈がするので、ひたすら海底を見つめ、おサカナになったフリをする。
目の前をウミガメが泳いでいく。
公設市場で見た青い魚もいる。黒いの、白いの、黄色いの、縦縞のも横縞のもいる。

揺れることおよそ20分、「じゃ、そろそろ帰りまーす」と兄ちゃんの声がして、
正直なところ、ほっとした。

ボートを降り、事務所で荷物を受け取って、お疲れさまでした。
母が「海の中って、海遊館のジンベエザメの水槽みたいなんかと思ってたのに」
と呟いた。んなわけないやろ。

そんなこんなで、石垣島、おしまい。
バスターミナルから空港行きに乗り、あの小さな空港へ。
地上係員がサンタの格好をしていた。暑そう。トナカイもいる。
暖かいクリスマス、なんかヘンな感じ。
サンタとトナカイに見送られ、飛行機は那覇へ。
那覇空港でカットフルーツの盛り合わせを食べ(ドラゴンフルーツが入っていた)、
チューブ入り練り唐辛子を追加2本買う。
そしてサヨナラ沖縄、伊丹へ帰る。
殆ど揺れず、船の方がよっぽど怖かった。

帰宅後、A子ちゃんにお礼と報告のメールを送ると、
「沖縄は夏がいいよ」と返事が来た。
でも、夏の、海系の若者が溢れているであろう島は、あんまり見たくないなあ。
たぶん、私、この季節に行ったから良かったんだと思う。

また誰もいない季節に行きたい。

               またね。
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バイキンガー

2008-12-28 20:43:31 | Weblog
★23日の夜

晩ご飯はここのレストランがいい、と母が言う。
部屋に備え付けのメニューを見ると、沖縄風フレンチというか何というか、
ん~ そういう趣味悪そうな創作料理って好きじゃないんだけどなあ。
しかし母は譲らず、「ディナーコースにしよ。前菜もメインも選べるから
二人別々の頼めば違うの食べれるで♪」って、もう決めてるんやん。
朝のクロワッサンが美味しいので全面的に信頼しているようである。

そんなわけで3階のレストランに降りる。
が。
なんと今日はクリスマス・バイキングで、通常メニューはお休みとのことだった。
「ディナーコース無いって。どーする?」振り返ると、満面の笑みを
たたえた母がいた。そうか・・・この人、バイキンガーだった・・・・

そんなわけでそんなわけで、母の独断場であった。
さっそく牛肉パイ包みなど切り分けてもらい、お魚と野菜の料理を鮮やかに取り分け、
ポトフやら何やらまで、上手に盛りつけてくる。
私は偏食なのでどーも及び腰になり、見た目もアンバランスで不味そうな皿になる。
ま、いいんだけどさ、別に。それでもトマトと玉ねぎたっぷりの魚介類のマリネとか、
ホタテのムースは美味しかった。フルーツのテーブルにはランブータンも。

母はデザートに杏仁ブラマンジェとイチゴのムースとミルフィーユまで平らげ、
本当に満足そうだった・・・そこまでバイキングが好きとは・・・・

                       つづく →




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西表島

2008-12-28 19:48:49 | Weblog
★12月23日(火)

朝、ベランダに出てみると、曇ってはいるが寒くなく、風も昨日より弱い。

朝食バイキングの後、昨夜コンビニ・シーサーで買っておいた酔い止め
(レジでバラ売りしてくれる)を飲み、離島ターミナルへ。
西表島、大原港への往復チケットを買う。

波はさほど高くなく、黒島を過ぎても大揺れは無くいい感じである。
酔い止めのせいかものすごく眠くなり、目が覚めたら大原港に着いていた。
竹富島と違って、がらーんとだだっ広く、道路は広く信号もあり、なんだか
「町」である。ただ、人影は全くない。

フェリーの乗客は何台かの観光バスに分かれて乗り込み、私と母は歩いて
仲間川の遊覧船乗り場へ行く。
が、結局ツアーの人たちと同じ遊覧船に乗ることになった。
ガイド兼運転手の説明(動物とか、植物の)を聞きながら、ゆるゆる川を上る。
両岸にヒルギの群生、所謂マングローブの林。
カヌーで遊んでる人を追い越す。

もっと鬱蒼としたジャングルを行くのかと思ってたのに、けっこう明るく開けていて、
「ふ~~ん」って感じ。ラオスとかカンボジアの生活ボートの方がずっと面白い。
所詮遊覧船である。
終点で一旦降り、サキシマスオウノキを見学して(ガイドブックの写真そのまんま)
またボートに乗り、船着き場に戻って、おしまい。

ツアー客はバスでどこかへ去り、ぽつんと残された私たち。
由布島へ渡る水牛車の絵を描きに行きたいが、路線バスは1時間半後である。
港へ戻り、タクシーに乗る(2台だけあった)。
どこまで行ってもひとけのない島を北上する。
道は、やたら良い。
オンシーズンは、すれ違う車の殆どが観光客のレンタカーだと運転手が言う。
時々、「ヤマネコ注意」の看板が立っている。イリオモテヤマネコを見られるか
どうか聞いてみたけど、夜行性なので昼間はまず無理とのことだった。

道路工事が多い。
県が勝手に次から次へと観光開発を進め、島民はいつも何も知らされないのだと
運転手は怒っていた。大事な松林とか貴重な森を簡単に伐採してしまうんだって。

物見遊山に押し寄せる私たちのせいなのだなぁと申し訳ない気持ちになる。

水牛車乗り場で降ろしてもらい、帰りのバスの時刻を確かめ、スケッチに行く。
さっきのツアーの人たちがぞろぞろと水牛車で由布島へ運ばれていた。
薄日が射してきて、もう雨の心配はなさそうである。
ここもまた、ぺたーっとだだっ広い。山側では放牧された黒牛がもそもそ動いてるのも
見える(が、やはり人はいない)。
帰りのバスは2時間後。
絵描きにも飽き、サトウキビ畑をうろうろする。バス通りの彼方に、のぼりが見える。
店だろうか。お茶ぐらい飲めるだろうか。向かってみる。おお、店だ。営業中だ。
恐る恐る入ってみると、意外なことに3、4組の客が食事をしていた。人だ。人だ。
一体、どこから来たのだろう。
「西表そば」と「サトウキビジュース」を注文する。

昔どこかで食べた沖縄そばは軟らかくて閉口したが、ここの麺はちゃんとコシがあった。
おつゆもなんだか初めての美味しさで、クースをじゃぶじゃぶ振って飲み干す。
サトウキビは自分ちの農園で作ったヤツだそうである。濃い。懐かしい南アジアの味。
できれば、氷は、日本式カチカチではなく、インドやビルマのみたいに、軟らかくてすぐ
溶けるジュルジュルの氷にしてほしかったなあ。

『猪狩家』というこの店、ガイドブックに載っているのを後から見つけた。

バスの時刻に合わせてバス停に戻る。
2、3時間に1本の路線バス、しかもオフシーズンで、本当に来るのか心配だったが、
定刻にやって来て、定刻に港に着いた。最初から最後まで乗客は私ら二人だけだった。

ちょうど竹富島経由のフェリーが出るところだったので急いで乗り込み、すぐ出航。
帰りも波は穏やかで、無事に石垣島に帰り着いた。

離島ターミナル前のお菓子屋さんでお土産の「塩ちんすこう」と、自分たちのおやつ
(バラ売りしている)に「くんぺん」「バナナ ポーポー」を買う。市場にも寄って
お土産の「麩」「ミミガー・ジャーキー」「茹でピーナツ」等を買う。

ホテルに帰ってスケッチに色を付け、昼寝する。

はー・・・明日はもう帰る日やで・・・・

               つづく →



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美崎町の宵

2008-12-27 20:13:33 | Weblog
★22日の夜

昼寝から起きた母が「今日も昨日と同じ店で晩ご飯食べたい」と唐突に言った。
昨夜気になっていた「特上 石垣牛にぎり」と「テビチ唐揚げ」を、やっぱり
食べてみたいとのことである。

というわけで今夜も、マイ練り唐辛子持参で『あじ小屋』へ。
炙り石垣牛のにぎりとテビチ(豚足)を嬉しそうに味わう母。
私はどんなにハイテンションでも肉類は全く受け付けないので、
「オオハラワタリとタカセ貝のバター炒め」(good!!)、
「アーサの天ぷら」、「もずく酢」などをつつく。

晩ご飯のあとは島唄ライブ、安里屋へ。
狭いお店はほぼ満席で、小さい女の子がいる家族にちょっと詰めてもらって座り、
シークァーサー・スカッシュを頼んだら、もう、すぐにライブが始まった。
マイクを通した三線の音は、竹富島で聴いたもの哀しさは無かったけど、太鼓と
一緒になるとまた違った趣になる。お客は最初からノリがよく、3曲目ですでに
踊り始め、なんかもう全員イヤァサァサァ状態で、私もあっというまに何処かの
おっさんに引っ張られ、しらふでヒラヒラと踊ってしまったのであった。
石垣島、おそるべし。

          つづく →

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竹富島

2008-12-27 15:19:28 | Weblog
★12月22日(月)

天気予報通り、どんより、曇り空。加えて、強風。
が、母は元気である。朝食付きで、それがバイキングだから。
彼女は無類のバイキング好きである。

私は朝は殆ど食べられないので、コーヒーを飲み、パイナップルを囓る。
一方、母のお膳はゴーヤ・チャンプルーにサラダに何やらに、クロワッサン2個、
マンゴーソースをかけたヨーグルトまで、ゴージャス且つ美しく盛りつけられている。
温かいクロワッサンが「めっちゃ美味しい」らしく、「2、3個もらって帰りたい」
と言っていたが、包めるナプキンがなかったので諦めたようである。

朝食後、港の絵を描きに出る。
2、3枚下書きしながら今日のスケジュールを相談し、西表島へ行く予定だったが
船が揺れそうなので近い方の竹富島に渡ることにした。

気温も昨日から一変して肌寒くなったので、起毛ジャケットを着込み、折り畳み傘と
絵の道具を背負って、離島ターミナルから竹富島行きフェリーに乗る。
ゆ、ゆれる・・・ キモチ悪くなる一歩手前、10分程で到着。小雨が落ち始める。
ものすごい風で傘もさせない。
自転車を借りて、絵を描きながら島内を回る計画だったのに残念である・・・

やむを得ず、集落巡りの水牛車を申し込む。
未舗装の道を、水牛の引く車でゆ~るりゆ~るり行く。車輪の音、風情がある。
水牛遣いのおねえさんが、おもむろに三線を手にとって島唄を歌い出したりなんかする。
初めて生で聴く三線の音色に衝撃を受ける。なんて素敵な・・・・
なんか、風の音みたい。

水牛車のあとは、強風に煽られながらも集落内を散歩し、各家の屋根にいるシーサーを
カメラに収める。
A子ちゃん情報の雑貨屋『たきどぅん』は閉まっていた。

昼過ぎのフェリーで早々に石垣島へ戻る。往路よりも揺れたけど、若干波に慣れたのか
酔わなかった。出航情報を見ると、行く予定の西表島・上原港行きは欠航になっている。
明日は大丈夫だろうか・・・・・

とりあえず、お父さんのお土産を買うことにする。泡盛。
酒屋を回ったけど、よく分からないので請福酒造の10年ものを選び、宅配便で送って
もらう。土産の方が先に着くけど、ま、いいか、と。
それから、
公設市場を見物し、ジューシーおにぎり、島バナナ1房、タピオカ入りのジュース
などを買い込んでホテルに帰る。昨日おじいちゃんにもらった土付きの島らっきょう
を洗い、昨夜コンビニで買っておいた味噌をつけていただく。美味い。
島バナナはインドネシアで食べる、香りの良い酸味のあるバナナだった。おいしい(涙)。

こうして、昼下がり、母は朝のスケッチに色をつけて完成させ、昼寝に突入。
私は日記を書いたり明日の予定を考えたり。

それにしても、竹富島、青空の下のシーサー屋根を見てみたかったなあ・・・。

                        つづく →





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活動開始

2008-12-27 15:15:47 | Weblog
★荷も解かず、ふたたびバスターミナルに戻って、白保行きのバスに乗る。
母はグラスボートに乗りたがっており、今からなら間に合うかもしれない。
景色を眺め、地図を辿りながらバスに揺られる。
バスには時折地元の人が乗り降りする程度で、市街地を過ぎると私たち二人だけに
なった。そして、終点白保には、誰もおらず何もなかった。
オフシーズン。
ものすごく静か。
民宿の合間を通って海岸に出る。
ボートも休んでる。
海、透明。きらきら。

散策しながら来た方向へ戻ることにする。
古い造りの民家、美しい。
母はさっそくスケッチ。
絵を描きながら、ゆるゆる歩く。
ときどき、猫、またはおじいさんが通りかかる。

追い越していった猫が立ち止まって振り返る。
ふっ、と神隠しに遭いそうな空気である。

来たバスに乗ろうということで、バス通りを歩く。
車は滅多に通らず、人影も無い。
閉まっている商店の入り口に「アスパラガス」と手書きの張り紙があり、
味のある張り紙だったので写真を撮っていたら中からおじいちゃんが出てきて、
「アスパラガスは朝全部売れてしまったけど、島らっきょうあるよ」
と、ダンボールを見せてくれ、しかも、「ちょっとあげるわ」とスーパーの
袋に一杯入れてくれた。ありがとうございますぅー

島らっきょうを提げてしばらく歩き、宮良川のバス停で丁度バスが来たので
ターミナルに戻った。お腹も空いてきたし、そのまま食事に行くことにする。

ぶらぶら歩いていると、A子ちゃん情報にあった店『あじ小屋』の前に出たので
入ってみる。島料理の居酒屋という感じ。A子ちゃんお薦め「ジーマミ豆腐の
揚げ出し」を、まずイっとく。あとは海ぶどう、パパイヤ・チャンプルー、
お寿司盛り合わせ。何でも量が多い。シャコ貝のお寿司、美味い~
那覇空港で買った練り唐辛子で揚げ出しとチャンプルーの八重山度、アップ。

夜の街も、想像してたよりうんと静かである。
お土産屋を覗きながらゆるゆると戻り、コンビニ・シーサーで水とマンゴーアイスと
アンダーンスゥー(みそ)を買ってホテルへ。
天気予報によると、明日からしばらく天気が悪そうで少々気がかりだが、まあ私も
母も晴れ女なので大丈夫、ということで、お風呂に入っておやすみなさい。

このホテルのパジャマ、めっちゃ着心地良い・・・・

                  つづく →







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石垣島到着

2008-12-26 18:50:14 | Weblog

★水彩画が趣味の母は、以前から石垣島の絵を描きたがっていて、
どうやらこの年末、父と一緒に出かける計画を立てているようだった。
が、
父は強烈な飛行機恐怖症である。で、どうしても、どぉぉぉしても
うんと言えず、「グミコ、行け」
え”ーーーっ お金ありませんって。
「出したるから」
え”ぇ”ーーーーっ
パラサイトの極みである。

というわけで、石垣島行きが突然決まった。
沖縄本島にさえ行ったことがなく、今後の旅計画においても欄外だったので
心の準備ができておらず、慌てる。
母は新聞のツアー広告を集めていたが、3食付きパック旅行じゃ行きたい所に
行けないし、食べたいものも食べられないからと説得し、ホテルと航空券だけの
フリーツアーを申し込む。
どんな所なのか何があるのか、『やえやまGUIDE BOOK』というのを買って研究する。
さらに、2、3年前まで石垣で働いていて現在消息不明のA子ちゃんのケータイに
メールしてみる。と、すぐに“今、名古屋で短期バイトしてる”という近況報告と、
ディープな離島情報を返してくれた。有り難し。



★12月21日(日)

朝7時、父に空港まで送ってもらう。伊丹までうちから車で10分ぐらい。便利である。
飛行機はがらがらで酸欠にならず快適だった。那覇乗り継ぎ。待ち時間に母はさっそく
ラフティ弁当なんか買って食べている。
私の嗅覚は売店に並んでいたチューブ入りの『練り唐辛子』に激しく反応。
常に持ち歩くため1本買っておく。

那覇から石垣島までは小さい飛行機で1時間ぐらい。
ホントにエメラルドみたいな色の海を見下ろしながら、着陸。
こぢんまりした到着ロビーで荷物を受け取る(さすがに、今回は母の荷物もあるので
バックパックではなくキャリーバッグ)。外に出ると丁度路線バスが来たので、乗り込む。
他にも何組か観光客が乗り、ほどなく発車した。開け放した窓からの風が気持ちいい。
12月なのに、こんな陽射しなんて、幸せ・・・・。

道筋を地図で確認しながら乗ることおよそ15分、終点のバスターミナルに着く。
想像と違って、がら~んと静かで、時間の流れ方がゆる~いことが感じられる。
売店がインドネシアのワルンみたいで、心躍る。

この地とは気が合いそうである。
そういう土地では、何でもするするうまくいく、はず。

道を渡るとすぐ離島行きフェリーの出る港で、たぶんホテルがあるであろう方向に
歩いていくと、やっぱりすぐ見つかった。
ホテル・イーストチャイナシー。小洒落たビジネスホテルという感じ。
部屋は12階で、目の前は港である。海、海、海、遠くに島。

こ、こんなにシアワセでいいのかしら・・・・・

                 つづく →

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メリクリスマス

2008-12-26 08:40:28 | Weblog
12月25日(木)

先週から学校冬休みとなり、石垣島に出かけ、昨夜帰宅すると、
パソコンの修理が終わって復旧していた。わたくしも南の島の
空気を吸って復活しつつある。めでたし、めでたし。

まだ身体全体が薄く石垣空気に包まれていて心地よい。
午前中、フィルムを現像に出に行く(今もデジタルじゃないコンパクトカメラを
愛用しているので)。仕上がりは30分後だって。また時間短縮されている。
本屋を覗き、スーパーで買い物し、出来た写真を引き取って帰る。
写真の出来は、・・・・なんか緊張感の無いヤツばかりで、いまひとつだった。

午後遅くに美容院へ。
シャンプーして毛先を切り揃えてもらいながら、映画の話。
黒澤明監督のを強く勧められたので、さっそく帰りにツタヤに寄ってみる。

じいちゃんにもらった島らっきょうを天ぷらにする。美味い(涙)。

石垣島紀行は、また明日。
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