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フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

追いしんぼ老いしんぼ

2014-05-12 08:17:49 | Weblog
「美味しんぼ」という漫画にフクシマの原発事故付近を訪れたら意味もなく鼻血がでたという描写があってそれが「風評被害」を助長するというので原発推進の双葉町の町長がクレームを付けた。また圧殺かと軽く思ってたけどこれがたかが漫画の話だけにとどまらず全国的キャンペーンに近くなった来たので盗電をはじめとする原発村の復興がいよいよ本格的になってきたと感じた。今日もラジオで「じょうねんつかさ」という何をしてる人か詳しくは知らないけど彼が「あの表現は差別ですね。あれは確か沢田研二が昔やった映画の表現ですね。70年代の表現ですよ」と暗に「美味しんぼ」の作者が無知で古いといっていた。自分がなったこともないのにさも放射能汚染はこうだと言わんばかりの態度に金がまわったなと感じた。マスコミは原子力村の傘下だから言わされてもしかたがないぶぶんもあるだろうけど鼻血に昔も今も、新しい表現も古い表現もないわけで「はだしのげん」
野中でもピカドンにやられて現場をうろつく兵隊や市民が意味もなく鼻血をだしたり下血したりの場面があった。これはゲンが見た現実だったから誇張もなく描いたんだ。これと同じことじゃないか。取材して描いた。この現実を見つめることから対策を立てなければならないのに変に被害を矮小化して「風評被害だ差別だ」というのおかしいよね。「風評被害も差別も」すべて公的機関というか公務員が作ってきた産物だから風評被害も差別もその元を断てばなくなると思う。たかがマンガに目くじらを立てて検閲もどきのことまでやるなんてこの国はいつから全体主義になったのだろう。表現の自由はまもらなければならない。受け取り方の自由も保障されなければならない。原発事故や原発被害を封じ込めるなんて原爆からも原発事故からも何にも学ばず被害者を踏みつけても金儲けしたい者を税金で養うのがこの国のあり方なのだろうか。「美味しんぼ」はマスコミから追われ行政から老いたる発想とされおわれ終われの「老いしんぼ」となるのだろうか。
コメント
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