グイミの木

庭のグイミの木にぐい実がなっていたのを見つけた。少し早いような気がするけどこんなもんだったかな。と思いながらスケッチした。

「グイミができちゅうぞね。とりなさい」ってパンプがよく言ってました。ボケてからかどうか忘れてしまったけど不思議とボケてからの印象が強烈だったモンだからボケてからのことしか憶えてないんだ。グイミならグイミでいちじくならいちじくで何につけても思い出がたくさんあるのでパンプの話は死んでも死んでから何年経っても毎日話している。だから母の日は今年もやる。「毎日あなたのおかげで笑いがあります感謝祭」というのです。グイミなぞ仏壇に飾って野いちごのジャム添えてなんてパンプらしくていいな。木の実と言えば昨日絵画教室の帰りにサナエちゃんが気になる木の実があるっていうので近くのマンションなのか公営住宅なのか分からないけどそこの庭に植わって道路まで枝がぐんとはみ出てる木を見に行った。鳥が実をついばんでいた。「桑の実だと思うけど」「鳥が食べてるからな」「うん大丈夫だね」とサナエちゃん。「これ熟れてる」と3～4個とって食べてみる。「うまい」最近野イチゴ摘みで野生のものに慣れてるからパクパクと食ったらサナエちゃんが「イヤイヤ大丈夫？」と言いながらも僕の手からとってパクリ。「おいしい」って。笑うと二人とも口がむらさき。それ見て大笑い。「オレは図書館へ行くからな」とその場で別れたがまるで悪ガキ二人組みだね。「同級生っていいもんだな」とそのとき思いながら歩いていた。