影響の拡大・・・

2011-03-26 | ビジネス業界
昨日、韓国出張から戻りました。
ツイッターで多少呟きましたが、韓国でもこの地震により、いろいろな影響がでています。

水産物に限って言いますと・・・

日本産商品が売れなくなってきています。
日本では、茨城産というだけで取引停止になっていない商品まで売れなくなっていますが、韓国では「日本産」というだけでNGです。
量販店でも、棚から日本産品の撤去が進んでいます。

昨年12月から大量のサバが韓国に入りました。
このサバも(当然地震前の漁獲+韓国搬入ですが)売れなくなってしまったようです。
九州産の魚ですら、置いてもらえなくなってきました。


三陸の倉庫に多く在庫されていた魚種は、短期的に商品の供給ができない状態となっています。
その代替品を韓国や台湾へ求める動きが強まりました。

しかし、そこにも新たな流れが・・・

三陸沖を漁場としている魚、サバやらサンマについては、それ自体、危険だというイメージで、流通が相当細るのではないか。。。という憶測が飛び交いだしました。
それに加え、台湾船や韓国船は、今年はサンマ漁に出ないのではないか、という話しまで出ています。
(サンマ→日本近海→放射能汚染・・という非常に単純なロジックです)

悲観的なことばかり言いたくありませんが、これが現実です。

被害の全容が未だにわからないうえ、原発騒ぎはまったく出口が見えません。
海外は日本以上に情報が少ないうえ、過剰な反応をします。
危なければ、余裕をもって規制してしまうのは当たり前な話です。九州と被災地が1000キロ以上離れていようが、海外の方はそんなことは知りません。いちいち地図を開いて調べもしません。
逆の立場なら日本だって同じ動きをするでしょうし、当該国家からの商品はどこから来たものだって敬遠するはずです。
原発が収まらない限り、この傾向は強くなる一方です。
船積後に相手国が急きょルールを変えることだってあり得ます。なにせ緊急事態ですので、強権発動されたら貨物はすべてアウト。。

知恵を絞り、とにかく強い気持をもっていくこと。。。 今はそれしか言えません。