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おいしいハンバーガーのこわい話

2009-12-25 | 
おいしいハンバーガーのこわい話
エリック シュローサー
草思社

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主にマックについての話しですが、養鶏場や牧場でどのように動物を殺しているか、とか、精肉場や店舗の労働環境だとか、実際にはどのような肉と調味料を使っているだとか、ファストフードの戦略だとか・・・ 子供向けに書かれた本ですが、子供さんを持っている親こそが読むべき本ではないかと思っています。

この本より・・

「食べ物は、みんなが買う商品のなかで、何よりも大切だ。なのにたいていの人は、自分のたべものがどんなふうに作られているのか深く考えはしない・・
食べたものは身体の中に入って、その人の一部になる・・・  健康で長生きするか、若死にするかを決める一因となる。食べ物は人の根本に関わる重要なものだ。・・・そんなに重要なことなのに、なぜ、ほとんどの人はファストフードについて深く考えないし、よく知らないのだろう。答えは単純明快。ファストフードを売る会社が人々に深く考えてほしくないから。・・・」

まさに・・・! 

余談ですが、魚の商売をしていても、すでに水揚げ、あるいは冷凍された魚を扱いますので、我々自身生きている魚にお目にかかることはあまりありません。
魚って結構簡単に殺せますが、果たして牛や鶏はどーなんだろー。。と考えてしまうことがあります。以前勤務していた場所は品川。駅前の畜肉処理場へ牛を運ぶトラックをよく目にしました。
東南アジアの国々では、未だに自分の家で生きた鶏を捌くこともよくあるようです。市場でも普通に生きた鶏なんか売っています。

日本人は、食べ物について、本来の命を「頂く」というところからずいぶん離れてしまったような気がします。

冒険

2009-12-17 | 
めくらやなぎと眠る女
村上春樹
新潮社

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最近啓発本の読み込みにも疲れてきたので、たまには全く読んだことのない作家の本でも冒険してみるか・・・と、村上春樹の短編集を購入。出張に持ってきています。1Q84やらノルウェイの森やらの長編は、たぶん最後までたどり着かないのではないか・・・という自分への配慮から、あえて短編集を選んでみました。。

すでに10編ほど読みましたが、うーん、なんというんでしょうか・・・
食べたこともないフランス料理に戸惑っているというか・・・
読み慣れない文調というのは、結構疲れます。しかし、5-6編読んだあとにはこの調子にだんだん慣れ、心地よいというかなんというか・・・

文章は起承転結がはっきりしていないと・・と思っていましたが、なんかダラーっと最後まで山場がわかならい作品があったり、本当にごく普通の世間話を、得意の言い回しで表現していたりと・・
たまには、こういう本もいいものです。。

しかし、この方外国で相当評価されてますが、外国語でこの日本語のニュアンスを出すって、どういうことなんだろーか・・とそちらもずいぶん気になります。。


「やればできる」

2009-12-13 | 
やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力
勝間 和代
ダイヤモンド社

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本は大好きなのですが、読みっぱなしになってしまうのが悪い癖です。
よく、一冊の本からなにか一つでも学べればいいほう、といいますが、本当にそう思います。
忘れないためにも、気になった(気に入った・・だけではなく)本をピックアップしていこうかな、と思います。

勝間和代氏については、個人的には全く思い入れはありませんが、さすがにこれだけ世の中に露出されていると、避けては通れません。
今年のベストセラーの一冊、香山リカ氏が書いた「しがみつかない生き方」は、勝間和代を目指すな、ということが書いてあり、いわゆる「がんばらない」ことが一種の隠れたブームになっているとか・・
私は、香山さんのほうは読んでませんが、その本に対しての反論だそうです。

ただがむしゃらに頑張るだけでは結果は出ない、
・ 得意分野を冷静に見極め
・ そこを集中的に伸ばすことが
・ 実際の市場価値を高め
・ 自分の市場価値が高まれば
・ 黙っていても仕事、情報は集まってくる

要約すると、こんな感じでしょうか・・
大筋は目新しいことは書いてありませんが、やはり売れっ子。文章に勢いがあります。これも力なんだろーな。。。

ただ、一貫しているのは、「一人でがんばらない」というところでしょうか。一人の力には限界があり、また、強制力も働かない。どのようにして、仲間、他人を巻き込み、自分の力に変えていくか・・という点にフォーカスされています。

一人で仕事を始めて半年経過。。予想していなかった諸問題に苦しめられる毎日です。どのようにして回りに助けてもらうか・・そんなことを「しっかりと考える」きっかけとなりました。