TAOコンサル『市民派・リベラルアーツ』

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福島復興支援の旅 忘れられないこと、忘れてはならないこと!

2014年02月20日 | エッセイ・夏炉冬扇独り言
福島復興支援の旅の二日目、我々は小名浜に向かった。ここも7~8mの津波に襲われた地域だ。観光物産センター「いわき・らら・ミュー」には魚の直売所が並んでいる。2階では震災の記録や写真など展示中であったが、ふと、白い大きなおにぎりと少女の手記に目がとまった。



『女子中学生の手記』 
 
「3月11日・・あの日、津波で家をなくし、母も亡くした。
連絡のとれない母を探して、避難所の中学校で掲示板に母の名前を書き、校内放送で何度も母の名前を呼んでもらう。
いつの間にか二日が過ぎていた。
その日の夜、おにぎりを配っていた。「ひとつもらえますか」
制服を着た中学生が渡してくれたのはラップに包まれた真っ白な塩むすび。頬張ったら急に涙がこみあげてきた。
初めての・・涙..。おいしくて、悲しくて泣いた。あの塩むすびの味を、忘れない。」

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 私はこの手記に感動、もらい泣きしてしまった。どんな少女なのだろう、家族はいるのだろうか。幸せに暮らしているのだろうか。
私はこの女子中学生の手記のことが心に残り、帰宅後、問い合わせしてみたが消息不明であった。

 いわき市の被害は余り報道されなかったが、こういった不幸は沢山あるのだろう。小学生が描いた「がんばっぺ・子ども宣言」のポスターもよかった。



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