映画と本の『たんぽぽ館』

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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー

2020年12月18日 | 映画(は行)

ガリ勉さんの覚醒

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高校卒業目前のエイミー(ケントリン・デバー)とモリー(ビーニー・フェルドスタイン)。
仲良しの二人は、成績優秀の優等生であることを誇りに、
これまで真面目に勉学に励んできたのです。
ところが、遊んでばかりいるように見えたクラスメイトたちも、
自分たち同様のハイレベルの大学に行くことになっていたり、
有名企業に就職が決まっていることを知って、ショックを受けます。
これまで、自分たちは勉強のためにすべてを犠牲にしてきた・・・。
せめて楽しい時間を最後に挽回しようと、卒業パーティーに行くことを決意。
しかしもとより行くつもりでなかったため、パーティーの場所すらも知らないのです・・・。

アメリカの青春映画には良く出てくる高校卒業時のパーティー、プロムですね。
遊びほうけているように見えた級友たちも、
知らない間にちゃんと勉強したり就職活動をしていた、
ということに動揺してしまう二人。
なんのために遊びもせずに必死で勉強ばかりしていたのかと、2人は思うわけです。
でも、おかげで自分たちも希望通りの大学へ入ることができたのだから、
それでいいじゃない、という話ではあるのですけれどね。
でも二人には実は意中の人がいて(エイミーはレズビアンなので、相手は女性ですが)、
パーティーに行ってせめて話をしたい、あわよくば告白したい、
という思いが爆発するわけです。

すごいなあ・・・と思うのは、やはりアメリカ。
それぞれの個性が強烈です。
他の級友たちを知ろうとしなかったのはエイミーたちの方。
他のクラスメイトは、ガリ勉の2人を馬鹿にする者も確かにいるのですが、
パーティーに来た2人を見ても意外と歓迎ムード。
2人の感じ悪さを理由に、拒否したりしません。
日本と比べると本当におおらかで、皆個性豊か、
あまり程度がひどすぎない限りは誰でもウェルカムという感じ。
こういうのがアメリカだなあ・・・と、妙に納得したりします。
勉強一筋というこの2人ですらも下ネタ満載ではありましたし・・・。

青春映画としてはまあまあ・・・かな?

表題Booksmartは、本で詰め込んだ知識ばかりで実体験を伴わない人、
すなわち頭でっかちの人という意味で、この2人を指すわけです。

<WOWOW視聴にて>

「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」

2019年/アメリカ/102分

監督:オリビア・ワイルド

出演:ケントリン・デバー、ビーニー・フェルドスタイン、ジェシカ・ウィリアムズ、
   リサ・クドロー、ジェイソン・サダイキス

 

下ネタ度★★★★☆

青春度★★★★☆

満足度★★★☆☆

 



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