恋しているのか、させられているのか。
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極度の潔癖症で誰とも人間関係を結べず、孤独に生きる青年、高坂賢吾(林遣都)。
そんな彼が、視線恐怖症で不登校の少女、
佐藤ひじり(小松菜奈)の面倒を見ることになります。
何かと露悪的な態度をとるひじりですが、
その言動や行動は、自分自身の弱さを隠すためと気づき、
賢吾は次第に彼女に共感を抱くようになっていきます。
そしてさらには次第に惹かれあい、初めての恋に落ちていく・・・。
しかし、この恋にはある「秘密」があった・・・。
まあ、題名が題名なので、すでにバレていますが、
この2人はある寄生虫にとりつかれており、
その寄生虫の作用で「惹かれ合う」状況に導かれているというのです・・・。
では、この恋は恋ではなく、強制的にそうさせられているということなのか?
寄生虫を取り除けば、恋は終わってしまうのか?
私は虫は苦手なので、そもそもが気色悪い設定・・・。
SFというか、ファンタジーというか。
全体的にはケレン味はなくて、色調も穏やか、
ひっそり静かな雰囲気です。
2人が親しみを増すに連れて互いの潔癖症や視線恐怖症が薄らいでいく、
というあたりはなかなか素敵な流れでした。
ん~、でも全体を通してなんだかピンとこない。
ま、そういうこと。
<WOWOW視聴にて>
「恋する寄生虫」
2021年/日本/99分
監督:柿本ケンサク
原案:三浦縋
脚本:山室有紀子
出演:林遣都、小松菜奈、井浦新、石橋凌
満足度★★☆☆☆
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