道外の方には、江差といってもピンと来ないでしょうね。
道南の町で、北海道としては最も歴史のある町の一つ。
でも、札幌からだとかなりアクセスが悪いですし
大抵の北海道ツアーのコースからは外れているので
こういってはなんですが、さびれている・・・と言っていいでしょう。
あえて人ごみを避けて
のんびりとしたこの町に行ってきました。
この船は開陽丸。
幕末にオランダで建造された幕府の軍艦です。
戊辰戦争中に榎本武揚らを乗せ活躍しましたが、
暴風のため明治元年江差沖で座礁、沈没。
ここにあるのは、オランダに残っていた設計図をもとに
復元されたものです。
内部は展示室になっていて
海底に沈んでいた開陽丸から引き上げられた遺物が展示されています。
この場所からすぐのところに、こんな岩がありますよ。
名づけて瓶子(へいし)岩。
江差にニシンが来るようになった云われの伝説がある岩です。
またそこには、かもめ島というかもめが翼を広げた形の小さな島がありまして、
こんなかわいらしい灯台も立っています。
一番初めの写真も、この島の風景。
今は陸続きでいけますが、以前は本当に離れて島になっていて、
小船で行き来したそうな。
島の遊歩道からの眺めは絶景でした!
さて、今度は町並みの方ですが、
ここには「いにしえ街道」というおもしろい通りがあります。
歴史あるこの町のイメージ作りに、
街を揚げて取り組んでいるんですね。
こんな風に、歴史ある町並みを再現。
この家は「横山家」と言って、初代から現代まで200年以上の歴史があります。
漁業、商業、回船問屋として栄えたのですね。
この建物は160年前に建てられたもので、
北海道文化財に指定されています。
北海道には、こういう歴史あるものが少ないので、
興味があります。
ニシンが群れてきていたその昔・・・
さぞかし賑やかだったのでしょうね。
ちなみに、このあたり、「にしんそば」が名物。
「にしんそば」と言えば京都ですが、
つまり京都のニシンはこのあたりで取れたニシンが
北前船で運ばれたものなんです。
つまり、「にしんそば」のルーツはこちら。
まあ、そんな風に、実際歴史ある家屋を補修したところもありますが、
新築の民家や、お店なども、みな レトロ調になっていて、
歩くと楽しいですよ。
これは、旧檜山爾志郡役所。
現在は郷土資料館となっています。
当時の人たちの目には
ものすごく豪華に見えたでしょうね。
・・・と言うようなことで、
のんびり、ぷらぷら、
ゆったりした休日を過ごしました。
もちろん、おいしいお魚とビールも堪能しましたよ。
またそのうち、マイナー旅行をしたいと思います!
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