映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

覆面系ノイズ

2019年02月01日 | 映画(は行)

コテコテの青春音楽ラブストーリー

* * * * * * * * * *

歌うことが大好きな有栖川仁乃は二人の大事な友人との別れを経験しています。
一人は幼馴染の初恋の相手、モモ。
そしてもうひとりは曲作りをするユズという男の子。
やがて高校生になった仁乃(中条あやみ)は、学校でユズ(志尊淳)と再会。
ユズは人気の覆面バンドを組んでいて、彼女をボーカルとしてバンドに迎え入れます。
ユズは彼女をアリスと呼ぶ。

仁乃はいつか自分の声がモモに届いて、また逢うことができるといまだに信じていたのですが、
ある新人ボーカルのオーディション会場でモモ(小関裕太)と再会。
モモは彼女をニノと呼ぶ。

仁乃が最後に選ぶのはユズ、それともモモ、さあどっち、どっち!? 
というコテコテの青春音楽ラブストーリー。



海岸で沖に向かって大声で叫びを上げ、泣くなんてシーンもあって、
あまりにも図式的な少女漫画的(少女漫画が原作なので当然といえば当然ですが)
青春モノなので笑ってしまいました。
恋も仕事もごっちゃになって区別がつかない、いかにもガキンチョのストーリーだなあ
・・・と思いつつ終盤を迎えたのですが、
最後の最後に、いみじくもユズたちの音楽プロデューサーは言う。
「めんどくせえガキどもだ・・・。」
なるほど、この物語の描き手側にちゃんとそうした自覚があったのならそれで良し、
と救われた思いがしました。



やけに大人ぶったモモも含めて、まだ高校生の彼らのぐちゃぐちゃを描いた物語だったのか・・・と思えば、
何かストンと落ちた気がします。
ちなみに磯村勇斗さんはバンドのドラムスです!

覆面系ノイズ DVDスタンダード・エディション
中条あやみ
ポニーキャニオン



<WOWOW視聴にて>
「覆面系ノイズ」
2017年/日本/116分
監督:三木康一郎
原作:福山リョウコ
出演:中条あやみ、志尊淳、小関裕太、真野恵里菜、磯村勇斗

音楽度★★★☆☆
満足度★★.5