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新刊「日本人の値段」 日経新聞の書評に載りました! 

2015年01月15日 | 新刊紹介 日本人の値段
やったー!

新刊「日本人の値段」、日経新聞の『目利きが選ぶ今週の3冊』にて、とっても良い書評を書いていただきました。

日本人の値段 谷崎光著 中国に渡った技術者描く

書いた意図とか、実態を本当によくわかってくださっている(涙)と思ったら、選んでくださった評者は福山大学教授で経済評論家の中沢孝夫先生。
いわゆる先生然とした方ではなく、ご自分でいろんな企業や商店街の調査もされます。
「自分自身の限界の自覚」というのは、すなわち「日本社会の限界」でもあります。
誠実な感じの書評なんですが、アマゾンの順位がいきなりめちゃくちゃアップ。こんなことは著者が言わないほうがいいのかな。でもね、技術者じゃないけどお金が欲しかったら、こんな仕事はしておりません。まったく売れないと人に迷惑もかけるしね。


日経といえば、大阪の私の実家は、日経新聞大阪本社から歩いて5分ぐらいのところで、
ビルが建った時からよく見ていました。
今は知りませんが、当時は地下が印刷所になっていて、そこで人が働いているのが外から見える。
父が小学生の私の手を引きながら、
「コンピューターで組版をして、すぐ新聞ができるんや」
などと教えてくれる。

高校生になると姉と手をつないで、毎日、大阪本社前を通って徒歩通学してました。(もうちょっと行くと、やっぱりNHK大阪本社があります)。

で、処女作を書いたときに、やっぱり日経に書評を載せてもらって、
大阪本社の記者さんが、それを告げに電話をしてくれたんですね。


その頃はもう別の場所で一人暮らしをしてましたが、実家のマンションの中の、別の一室を事務所にしていて、
そこで電話を受けた。
子供の時から知っている、あのビルの中から、私に電話が来たーと思うと、ものすごく不思議な気がしました。
屋上に行ったら、窓から電話している記者さんが見えるような気がした。
思わず、
「家は日経で、子供の時からずっと『私の履歴書』読んでました」
と、言ったら、
「あれはねー、社内では、『私の自慢書』と言われてるんですよー」

と返されて、ウケました。
あ、いけない、こんなことを書いては(笑)。せっかく書評載せてくれたのに。
ま、関西人と言うのは、何か褒められたら落とさなくてはいけない、という鉄の義務感がある。それに昔はもっと財界話に終始してましたからね。


冗談はさておきまして、
ご紹介、本当に有難うございました。
正直なところ、この内容でよく『日経』が載せてくれたなぁと。新聞でも雑誌でもブログでもなく、『本』でしか書けないことがてんこもりです。お手にとっていただければうれしいです。


とにかく、この本は、仕事ができたことが本当にうれしいです。
伝えたいことがありました。
いつも凝る後書きは、実は今回、私がページ数を大幅オーバーしまして、もう調整がめちゃくちゃ大変で、目次を削ったぐらいでどうしても入らなかったんですけど、まずは取材にご協力くださった方々、そして出版にご尽力くださった方々、関わってくださった方々に心からお礼申し上げます。


来週は、週刊文春の「この人のスケジュール表」に登場させていただきます!



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