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 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』

2014-02-15 22:18:07 | goo映画レビュー

原題:『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』
監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
撮影:北信康
出演:生田斗真/仲里依紗/堤真一/山田孝之/岡村隆史/上地雄輔/岩城滉一/大杉漣
2014年/日本

映画というメディアに制約される脚本について

 主人公の菊川玲二が仰向けの、ほぼ全裸でボンネットに縛り付けられている車のナンバーが「59-10(極道)」であるところから宮藤官九郎の脚本は凝っている。
 おそらく本作の見どころは警察学校の落ちこぼれで、巡査にはなったものの始末書ばかり書かされるほど人一倍正義感だけは強い主人公が、潜入捜査として入った暴力団の数寄矢会でいつものように正義を貫いた結果、頭角を現してしまい、最後まで警察官と気が付かれることなく、阿湖義組の若頭「クレイジーパピヨン」こと日浦匡也に誘われて、新組織に加わってしまうという皮肉にあると思うのだが、それにしては潜入捜査に入る前の菊川玲二の描写が足りないために、そのアイロニーが伝わりにくくなっている。しかしそれは脚本が原因というよりも映画による時間の制約によるものであろう。


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