原題:『@ZOLA』
監督:ジャニクザ・ブラヴォー
脚本:ジャニクザ・ブラヴォー/ジェレミー・О・ハリス
撮影:アリ・ワグナー
出演:テイラー・ペイジ/ライリー・キーオ/ニコラス・ブラウン/アリエル・スタッチェル/コールマン・ドミンゴ
2020年/アメリカ
「ツイート」の信憑性について
物語の始まりは昼間はフーターズのウェイトレスとして、夜はポールダンサーとして働いている黒人のアザイア・キング(=ゾラ)が客として訪れていたステファニーと意気投合して彼女もダンサーだということで次の日にフロリダへツアーという形で仕事に行くことになるのだが、同行することになったステファニーのボーイフレンドのデレクは優柔不断な感じで頼りにならず、もう一人の「X」と名乗る男は実はポン引きで、売春ツアーだったのである。ステファニーは娘のために売春せざるを得ず、ゾラにはその気が全くないのだが、「X」の脅しで現場に付き合う羽目に陥ってしまう。
しかしどうも話自体が胡散臭く、例えば、ステファニーは一人150ドルを得ていたものの、SNSを利用したゾラのアイデアで一人500ドルに値上げして一夜で8000ドル儲かるのであるが、本来ならばこれはポン引きが考えることで、ゾラが思いつくことをポン引きが思いつかないわけがないと思う。
事実、後半になるとゾラの視点からステファニーの視点に変わって同じ場面が描かれるのであるが、もちろんゾラが「悪役」になり話がかなり変わってしまい、再びゾラの「反論」が始まるところで本作は終わる。
4人がフロリダのモーテルに到着した時に、モーテルの二階で二人の子供がしているバスケットボールが地面で跳ねる音が不穏な空気を感じるゾラの鼓動に対応している演出や、絶えずゾラの背後に見える十字架など興味深い点もあるが、全体的にまとめきれていない感じがする。
因みに本作がR-18の理由はステファニーの客たちの男根の大きさ比べをモザイク無しでアップで映しているからである。ズームアウトしなければ画角に納まりきらないほどの象さんレベルのものが見られる。
ガーナ出身のミュージシャンのキキ・ジアンの「ディスコ・ダンサー」を和訳しておきたい。
「Disco Dancer」 Kiki Gyan 日本語訳
君が僕のものだと僕に示して欲しい
サインを送ってくれるだけでいいから
陰の中に立っていて
嘘にまみれた人生を送っているんだ
僕は心の友を探して
ディスコシーンに飛び出すつもりだ
僕はディスコキングで
僕にディスコクイーンになって欲しいんだ
夜がディスコ連中に訪れる
君の手を差し伸べて欲しい
だって君は生き残り方を知っているのだから
僕は心の友を探して
ディスコシーンに飛び出すつもりだ
僕はディスコキングで
僕にディスコクイーンになって欲しいんだ
Kiki Gyan - Disco Dancer
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