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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『グッドライアー 偽りのゲーム 』

2020-02-25 00:49:21 | goo映画レビュー

原題:『The Good Liar』
監督:ビル・コンドン
脚本:ジェフリー・ハッチャー
撮影:トビアス・A・シュリッスラー
出演:ヘレン・ミレン/イアン・マッケラン/ラッセル・トーヴィー/ジム・カーター
2019年/アメリカ

観客には「上手い嘘つき」になれない作品について

 詐欺師を巡る話というものは大抵騙していると思っている方が騙されているというお決まりのパターンがあり、本作もその例に漏れず騙されていたと思っていた方が騙していたのであるが、本作の見所は第二次世界大戦時にまでさかのぼるエピソードだとは思う。
 作品の性格上詳細は避けるとしても、ベテラン詐欺師が結構重そうなある機材を置き忘れてしまうというのが、確かに老いによるうかつなミスだとしてもどうも解せないし、本人が実践している「創作の自宅」の特徴にも気がつかないというのも納得しかねる。主演の2人が熱演しているだけにもったいないと思うのである。例えば、主人公でベテラン詐欺師のロイ・コートネイがベティ・マクリーシュに対して「I love you(愛しています)」という代わりに「I've grown very fond of you(あなたのことがとても好きになってきているみたいだ)」と言うのだが、残念ながらこの2つのフレーズのニュアンスの違いが全く分からない。


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