佐藤浩市「空母いぶき」炎上騒動、総理大臣役経験アリの石坂浩二はどう見たか?
佐藤浩市「空母いぶき」炎上騒動を小林よしのりと高須克弥が大いに語る
映画『空母いぶき』公開3日間で3.3億円 好調スタートで20億円も視野
“安倍首相を揶揄”疑惑の佐藤浩市に各方面から批判 「映画化キャストにNG出す」「観るのやめた」など大混乱
原題:『空母いぶき』
監督:若松節朗
脚本:伊藤和典/長谷川康夫
撮影:柴主高秀
出演:西島秀俊/佐々木蔵之介/本田翼/髙嶋政宏/玉木宏/戸次重幸/市原隼人/佐藤浩市
2019年/日本
冷静と情熱の間について
戦闘機や艦船が総動員される戦争映画といえばこれまでは大抵マクロな視点で描かれており、寧ろ戦死者の多さが「見どころ」くらいだったのだが、本作はグローバルな視点が取り入れられ、グローバルであるが故に一人の死に対しても一喜一憂することになるアイロニーが上手く描かれていると思う。
ところで佐藤浩市の発言で本作の内閣総理大臣である垂水慶一郎の「下半身」に注目が集まったのであるが、垂水が電話でアメリカの副大統領に通訳を通さずに直接英語で話しており、その後も国連の要人と電話で直接英語で会話しているシーンを見ても、これは安倍晋三首相がモデルではないことがはっきりしたし、モデルとして考えられるのは宮澤喜一であろう。佐藤の発言に敏感に反応してしまった時点で映画の宣伝になり佐藤の術中に嵌ったのである。