原題:『The Predator』
監督:ショーン・ブラック
脚本:ショーン・ブラック/フレッド・デッカー
撮影:ラリー・フォン
出演:ボイド・ホルブルック/トレヴァンテ・ローズ/ジェイコブ・トレンブレイ/オリヴィア・マン
2018年/アメリカ
「戦争」にならない原因について
『クワイエット・プレイス』(ジョン・クラシンスキー監督 2018年)と同じ感想になってしまうのだが、裏切り者のプレデターはともかくとして、追いかけてくるプレデターが何故一体しか地球に来ないのかという根本的な疑問は、1987年と1997年と2度の襲来で失敗している以上打ち消しようがない。
人間ドラマという点においても疑問が残る。主人公のクイン・マッケナはアメリカ軍特殊部隊のスナイパーとして勤務しており、クインの息子のローリーは自分の父親が人殺しであるかどうか不安を覚えている。しかしラストで巨大プレデター一体を倒したクインは「殺す」ことの正当性を暗示させており、もちろん続編を観なければ分からないものの、どうも後味が悪いのである。