MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『追憶』

2017-05-12 00:01:16 | goo映画レビュー

原題:『追憶』
監督:降旗康男
脚本:青島武/瀧本智行
撮影:木村大作/坂上宗義
出演:岡田准一/小栗旬/柄本佑/吉岡秀隆/安藤サクラ/長澤まさみ/木村文乃/りりィ/西田尚美
2017年/日本

感情表現が中途半端な男について

 主人公で、後に刑事となる四方篤と、土木建築会社を経営する田所啓太と、東京で小さなガラス店を営む川端悟は幼なじみなのであるが、25年前の1992年のクリスマスに起こった出来事が原因で疎遠になっていた。
 ストーリーに大きな破綻はないのだが、仕事の合間にある事件の記事を読んでいた時も、篤が訪ねてきた時も、幼なじみの悟が亡くなっているにも関わらず啓太が全く動揺しない点が気になった。おそらく観客をミスリーディングするためだとは思うのだが、会社の部下たちや妻の真理とは気さくに談笑している啓太が冷酷な人間のように見えるために間もなく父親になろうとする男に対していささか違和感を抱いてしまう。


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