goo blog サービス終了のお知らせ 

MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『黒の挑戦者』

2013-05-06 22:41:41 | goo映画レビュー

原題:『黒の挑戦者』
監督:村山三男
脚本:松浦健郎/石松愛弘
撮影:渡辺公夫
出演:田宮二郎/坪内ミキ子/久保菜穂子
1964年/日本

紫煙について

 あるホテルの一室、シャワーを浴び終えた東野文江が出てくると、ベッドの上で通商局に勤める庵谷樹一が血を流して横たわっていた。取り乱した文江は表から出ることをためらい、雪景色の中、ベランダから下に止まっているクルマの屋根に飛び移ろうとしたが、ベランダの手すりに掴まっていた両手の指を誰かに外されて落下してしまう。文江は顧問弁護士の南郷次郎に御茶ノ水の公衆電話ボックスから何とか連絡を取ったものの、次郎が到着した時には既に息は無かった。
 
ここからストーリーが展開することになるのであるが、実はこのような物語は二の次なのではないかと思わされる理由は、事件現場であるホテルの部屋には、何故か消し忘れて紫煙を出し続けるタバコが灰皿の上に置かれているためで、その後も次郎のヘビースモーカーぶりや、次郎と敵対することになる山雨楼社長の宝城寺竜子を中心としたグループも次郎に負けず劣らずのヘビースモーカーたちで、彼らと取り引きをする外国人たちもわざわざタバコを吸っており、ついには竜子に銃口を向けられていても次郎はタバコを吸っている有様で、このタバコの‘吸い合い’によりフューチャリングされる紫煙は特筆に値すると思うが、やがてこの紫煙はクライマックスにおいて発砲後に湧き出す白い煙に取って代わることになり、最後はグループの名簿が隠されていた引き出しに仕掛けられていた自動拳銃の発砲と同時に沸き起こる白い煙と共に竜子が絶命することで「煙の物語」は終わるのである。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安倍晋三の執念

2013-05-06 00:08:29 | Weblog

始球式、いい球だったら打ったと思う…長嶋氏(読売新聞) - goo ニュース
「96代首相だから」 安倍首相、背番号96で始球式(朝日新聞) - goo ニュース
球審務めた首相「背番号96」の意味は? 国民栄誉賞授与式(産経新聞) - goo ニュース

始球式で長嶋茂雄が打つつもりだった事は松井秀喜は分かっていたようであるが、流石の

松井も緊張したようでインハイという狙いは良かったものの、ボールになってしまったことは

本当に残念だった。ところでキャッチャーを務めた原辰徳はミスターが打とうとは予想して

いなかったようで、異常に慌てた様子を見せたのは、球審を務めていた安倍晋三総理大臣

がプロテクターを装着していなかったためで、ファウルチップで跳ねた球が体に当たれば、

打ちどころによっては大怪我をする可能性もあり、そこまでミスターも考えてはいなかった

ようである。それにしても今回の東京ドームでの国民栄誉賞授賞式を背番号による

憲法96条改正のアピールの場に利用するとは安倍晋三の執念は相当なものである。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする