都知事「イスラム国けんかばかり」 五輪招致規範抵触か(朝日新聞) - goo ニュース
「真意伝わってない」米紙報道に知事反論 東京五輪招致(産経新聞) - goo ニュース
米紙「記事に絶対の自信」 五輪招致巡る都知事の反論に(朝日新聞) - goo ニュース
招致巡る発言を猪瀬氏「不適切、おわびしたい」(読売新聞) - goo ニュース
猪瀬知事発言 菅長官「真意分かれば問題ない」(産経新聞) - goo ニュース
2020年の夏季五輪招致をめぐり、猪瀬直樹東京都知事が米ニューヨーク・タイムズ紙の
インタビューで他の立候補都市と東京を比較し、「イスラム諸国は互いにけんかばかりして
いる」と述べ、「競技者にとって一番いい場所はどこか。インフラが整っておらず、洗練された
設備もない二つの国と比べてください」とし、他の立候補都市であるマドリード(スペイン)と
イスタンブール(トルコ)に対する東京の優位性を訴え、更に、「イスラム諸国が共有している
のはアラーだけで、お互いにけんかばかりしている。そして、階級がある」とも語ったらしい。
同紙がインタビュー後、改めて発言の趣旨を猪瀬氏側に確認したところ、「単に最初に五輪
を開くイスラム国というだけでは選ばれるに十分な理由ではない、という意味で述べた」との
釈明があったという。猪瀬知事は29日夜、同紙の記事について「真意が伝わっていない」
など反論し、「イスタンブールは個人的にも好きな都市。候補都市を批判する意図はなく、
インタビューの文脈と異なる記事が出たことは残念。私の招致にかける熱い思いは変わら
ない」とコメントを出したが、ニューヨーク・タイムズ紙のジェイソン・スタルマン・スポーツ・
エディターは、インタビューをした記者は2人とも日本語を話すうえ、知事はインタビューの
ために自ら通訳を用意し、記事で引用した言葉はその通訳が話した内容で、録音もされて
いるとし、「記事の取材に絶対の自信を持っている」とコメントを出したことで、観念した猪瀬
知事は30日、一転して、「『イスラム圏初というのはそんなに意味があるのかな』『イスラム
圏でけんかしているところもある』と話した」と認めた上で、「発言を訂正したいと思っている。
これからの招致活動は、他の都市に敬意を払ってやっていきたい」と述べ、「社会基盤や
洗練された競技施設をまだ建設していない二つの国と(東京を)比べてほしい」という発言
や、イスラム諸国について「唯一、共有しているのはアラーだけで、互いに争いばかりして
いる」という発言はインタビュー後の雑談と認識していたらしい。個人的には五輪招致に
反対の立場だから、このような醜態は歓迎するのだが、おかしいのは菅義偉官房長官の
発言で、「知事は批判の意図はないとコメントしている。真意が確認されれば問題になら
ないだろう」との認識を示していることで、真意が確認されてしまったならば、他の候補都市
との比較を禁止しているIOCの行動規範に抵触するために猪瀬知事が謝罪したことを理解
していないのである。本当に日本の政治家の外交戦術はレベルが低すぎる。