イリュージョニスト
2010年/イギリス=フランス
‘所作’の甘い認識
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
独特の質感で味わい深い映像は一見の価値はあるように思われるが、顔の表情に拘っていた『塔の上のラプンツェル』を観た後に観賞したためなのか、全く顔のアップが無い『イリュージョニスト』に感情移入することは難しかった。
もちろんアップが無い理由はジャック・タチが娘に遺した幻の脚本を使用しており、タチの作風を尊重したためだと想像できるのではあるが、主人公の老手品師のタチシェフが『ぼくの伯父さん』(ジャック・タチ監督 1958年)が上映されている映画館の中の、スクリーンのジャック・タチ本人が演じているユロ氏とタチシェフの邂逅のシーンではっきり分かるように、アニメのタチシェフよりもジャック・タチの動きのほうが素晴らしく、監督のシルバン・ショメが手を抜いたとは言わないまでも、俳優としてのジャック・タチを甘く見ているようにしか思えなかったし、そもそも少女アリスが可愛くないからアップにできないのではないのかと勘ぐってしまう。
石原知事「できっこない」 脱原発を批判(産経新聞) - goo ニュース
「脱原発」を掲げた元社民党衆院議員の保坂展人が世田谷区長選で当選したことに
ついて石原慎太郎が「原子力に関する日本人の独特のセンチメントがある。風車とか
太陽光とか言うのはやさしいが、今の日本経済を支える電力の供給はできっこない」と
批判している。ここで言う“センチメント”というのは感情と訳して間違いないと思うが、
石原が言うように日本人が原子力の関して独特の感情があるとは思えない。あると
するならばアメリカによって2回も原爆を落とされたという“遺恨”という感情のみで、
原子力に関する好意的な感情などは思い出せない。それはともかく、少なくとも
石原には原子力に関して独特のセンチメントがあるらしいから、これでようやく
広瀬隆やビートたけしが言ってきたように東京湾岸に原子力発電所が建設されることが
現実味を帯びてきた。私が“支持”している石原慎太郎なら間違いなく今後4年の間に
原発の誘致に成功するだろう。他に手を挙げる自治体は存在しないのだから不戦勝だが。