ザ・ライト ~エクソシストの真実~
2011年/アメリカ
エクソシストvs.精神科医
総合 70点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
この作品を‘ホラー’と定義付けてしまうと、『エクソシスト』(ウィリアム・フリードキン監督 1973年)が放つような恐怖を期待して観に来る観客をがっかりさせてしまうだろうが、かと言って『エミリー・ローズ』(スコット・デリクソン監督 2005年)のような敬虔なクリスチャンの実体験に基づいている訳でもない。むしろ主人公のマイケル・コヴァクは悪魔払い(エクソシスム)という儀式そのものを疑っている。ルーカス神父がイタリアの少女に対して行なう悪魔払いを目の当たりにして、彼女が突然英語を喋ったり、口から釘を吐いたりしても彼女が精神疾患である可能性を疑わず、精神科医に見せるようにルーカス神父に進言するくらいである。しかしやがてある少年がマイケルの父親の死を予言したことを端に、悪魔に取り付かれたようなルーカス神父を救うためにマイケルは悪魔払いを始めることになり、最終的にエクソシストになる道を選ぶ。
恐らくこの作品の制作意図は精神疾患の患者の治癒の方法として、精神科医が科学的に執り行うべきなのか、あるいは病気を悪魔付きと見倣してエクソシストが悪魔払いとして治すべきなのかという問題提起なのだと思う。どちらにしても結局患者が治ればいいのであるが、この作品を観る限り、本気で患者を治そうと試みているのはエクソシストの方であり、科学的な精神科医はあくまでも患者に対して冷静に対処する。しかし何分にも精神科医の言動の描写がほとんど無いために比較しようがないことがこの作品を分かりにくくしていると思う。
与謝野氏の原発推進発言に不快感 枝野長官(朝日新聞) - goo ニュース
自己保身に走った「大本営」:上杉 隆(ジャーナリスト)(Voice) - goo ニュース
2011年4月15日の毎日新聞朝刊に興味深いことが書かれていた。イギリスの
シティー大学教授フィリップ・トーマスによると「福島第1原発の事故は、米スリーマイル島
原発事故を上回る、軽水炉型原発としては史上最悪の事故であることは間違いない。/
ただ、原発の技術は日夜進歩している。東芝と米ウェスチングハウス(WH)、日立と
米ゼネラル・エレクトリック(GE)、フランスのアレバの新型炉は、いずれも大幅に安全性が
向上し、事故が起きる確率は従来の100分の1に減少している。福島の事故では電源
喪失により非常用ポンプが稼動しない欠点が浮き彫りになったが、これらの新型炉は、
非常用ポンプに頼らなくても注水できるシステムがある。」とした上で、地球温暖化対策
だけでなく、経済面も考慮すると、原発を縮小するのは好ましい判断ではないということ
なのであるが、恐らく福島原発を建設する時にも同様の“甘言”があったと思う。それに
今回の事故が人災であるのならば、いくら安全性が向上しても意味はないだろう。