シリアの花嫁
2004年/イスラエル=フランス=ドイツ
イスラエル作品の傾向と対策
総合
60点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
舞台となっているゴラン高原は1973年10月に起こった第四次中東戦争においてイスラエルとシリアの戦闘地帯となった後に、1974年6月から国連の平和維持軍の監視下に入り、現在に至っているようであるが、実質はイスラエルに支配されている。
『シリアの花嫁』はゴラン高原のマジュダルシャルス村に住むイスラム教を信奉するドゥルーズ派のある家族が描かれており、元々はシリア人であったが、紛争後は無国籍扱いになっている。一見客観的な視点で描かれているように見えて、そこに住む住民たちの様子が忠実に描かれているようだが、最後になって様子が変わってくる。
先ず平日の午後4時であるにも関わらず、両国のトップが不在で連絡が取れないという設定が不自然である。主人公で無国籍のモナはシリア人と結婚するためにシリア国籍となり、結婚すればイスラエルに実行支配されているゴラン高原には二度と戻れない。その手続きは国際赤十字のジャンヌに任されることになる。ジャンヌはいつものように手続きをするのであるが、何故かモナのパスポートにはイスラエルの出国の捺印が押されてしまい、それを見とがめたシリア側の国境警備員はいつもと違うということでモナの入国を拒絶してしまう。つまりシリア側の立場ではゴラン高原はシリアの領地であるのだから、モナはシリア国内を移動するだけなのであるから、イスラエルの出国の捺印は認めないということである。
数回両国を往復しながら両国の担当官と粘り強くジャンヌが交渉した結果、イスラエルの出国の捺印を消去することでモナがシリアに入国できることで折り合いがつくのであるが、その消された捺印のモナのパスポートを見た、前任者と交替していた別のシリアの国境警備員はパスポートの不備を指摘するのである。しかしこのシーンはおかしな話で結局ジャンヌはいつもの手続きで申請をしたのであるから、シリア側はモナの入国を認めるはずなのである。詳しい事情を知らないままこのシーンを見た観客はこのモナの入国を拒絶したシリアの国境警備員に非があると考えるだろうが、これがエルサレム生まれのイスラエル人エラン・リクリス監督が撮ったことを鑑みるならば、明らかにこのシーンは最終的にはシリア側に非があるという隠されたメッセージが孕まれている。つまりこのシーンはシリアの国境警備員に問題があるのではなく、ストーリー自体の作為的な歪曲と見倣さざるを得ないのである。
このようにイスラエル作品はとりあえず必ず眉に唾を塗って観賞しなければならないほどに細かなミスリードが隠されていると思う。
茨城県出身のピース綾部、「僕は頑張らないと」 - goo 映画
この記事とは直接関係ないのであるが、4月5日のテレビ朝日『徹子の部屋』に、事前に
『アメトーク』でシミュレーションなどをして満を持して出演したピースだったが、誰もが予想
していた通りに“大惨事”に遭遇していた。2人とも積極的に攻め続けてはいたのであるが、
“20円貰える”ネタのどこが面白いのか黒柳徹子に細かく説明を求められていた時の
又吉直樹の顔は完全に死んでいたし、綾部祐二は熟女好きということで黒柳徹子の美貌
がいつまでも変わらないと褒め上げていたら“熟女殺し”の烙印を押されてしまっていた。
更に綾部はエンディングの曲が流れる中で、彼の両親の馴れ初めを訊かれる有様で、
『アメトーク』でのシミュレーションが2人を力ませてしまい無駄に傷口を広げてしまった
ように思う。これほどの“大惨事”がかつてあっただろうか 笑いが止まらなかった。