どら平太
2000年/日本
‘記録’について
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
資料によるとこの作品の脚本は1969年に既に出来上がっていたようなのであるが、何故か2000年になってようやく市川昆監督が完成させたそうである。さすがに市川昆、黒澤明、木下恵介、小林正樹という4人の猛者の共同で書き上げられたシナリオだけあって素晴しいものだった。
この作品はまるで、主人公の町奉行である望月小平太が使命を果たすためにどら平太と呼ばれる遊び人を装うように、歴史の作られ方を問うために時代劇を装っている。
作品の冒頭は‘或る小藩’の役人が毎日つけている日記で始まり、ラストはその日記で終わることから分かるように、この作品は‘記録’を巡る考察である。日記と対照的に描かれる‘記録’はどら平太が藩の重鎮たちを前にして読み上げる‘殿のお墨付き’と、‘壕外’を仕切っている3人の親分たちが所持していた、藩と結託して悪事を働いていたことを示す‘証明書’である。しかし‘殿のお墨付き’も‘証明書’もどら平太による捏造である。他方藩の役人がつけている日記には、どら平太が一度も奉行所に姿を現さなかったという‘事実’が書かれることになる。偽物の記録が不正を糺し、正確な記録が後世に‘間違った情報’をもたらすというパラドックスがこの作品のテーマなのである。
これほど素晴しい脚本が何故なかなか映像化されなかったのか不思議でならないのであるが、残念ながら2000年の市川昆監督の演出は粗が目立ってしまい傑作になり損ねていると思う。
岡田監督、守備評価も攻撃が…/親善試合(日刊スポーツ) - goo ニュース
試合後、岡田監督はカペッロ監督から4-1-4-1を「良く組織されているが9-1
かもしれないね」と皮肉られたことに対して「彼が何を言おうが僕には関係ない。
友達と思っていたけど違うみたいだね」と嫌みで返したということである。2人の間で
交わされた細かいニュアンスが分からないので何とも言えないのだが、確かに後半
はイングランドに攻め込まれて好調の川島の“邪魔”をして2度のオウンゴールを
してしまったようにも見える。だからカペッロ監督が皮肉で言ったのかオウンゴール
の事を冗談で言ったのかよく分からないのである。今回は確かに善戦したと思うが、
むしろ完敗することでオシムの緊急再登板を実現させた方が良かったのではない
だろうか? 余りにも酷い試合の後だったからより良く見えたような気がする。