MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

生きた化石

2010-06-19 01:16:21 | Weblog

張本勲さんと対立?江川紹子さん出演見合わせ(読売新聞) - goo ニュース

張本勲がプロ野球の楽天、岩隈久志投手の途中降板について「喝ッ!」と一喝した

後に「最後までマウンドを守るのがエース」などと精神論を説き、これに対し、江川

紹子が「えーっ」「途中降板もありなのでは?」などと反論したことは間違っていない

はずなのだが、何故か江川の方まで番組“降板”させられるのはギャグなのか?

「そんなこと言ったってしょうがないじゃないか」と口癖にように言っていたのは確か

TBSのテレビドラマ「渡る世間は鬼ばかり」に出演していたえなりかずきだったと思う

が、何でも精神論で片付けてしまう時代はとうの昔に終わっているのに何故いまだに

偉そうに張本や関口宏などが番組を仕切っているのか理解に苦しむ。


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『処刑の部屋』 100点

2010-06-19 00:49:05 | goo映画レビュー

処刑の部屋

1956年/日本

ネタバレ

ゲームの規則からの逸脱

総合★★★★★ 100

ストーリー ☆☆☆☆☆0点

キャスト ☆☆☆☆☆0点

演出 ☆☆☆☆☆0点

ビジュアル ☆☆☆☆☆0点

音楽 ☆☆☆☆☆0点

 冒頭から六大学野球の試合に声援を送っている観客たちの様子で始まるように、この作品は‘ゲームの規則’に関する考察である。ドイツの社会学者であるマックス・ヴェーバーの理論が引き合いに出されているように、社会的現象や集団の行為によって人々は社会の‘規則’を学んでいく。しかしそのような規則に従っているだけでは人生は面白くなくなると思っている人物がこの作品の主人公である大学生の島田克己である。克己はうだつが上がらないながらも真面目に働いている銀行員の父親を疎ましく思っている。仲間の伊藤や良治を誘ってダンスパーティーを開いて金儲けをし、さらに他大学の学生たちと派手に喧嘩をしたりするのである。そのうちに卒業間近になり就職先を決めなければならない頃になるとバカなことをしていられないと仲間たちは考えるようになるが、克己はそのような考え方に納得できない。しかし吉村の好きな女子学生である顕子を襲うと克己が吉村に言っても吉村は何も行動を起こさない。克己が顕子を襲っても、顕子は克己を訴えたりせずに、逆に交際するようになってしまう。ダンスパーティーで大儲けした良治を襲うように他大学の竹島にけしかけるのであるが、良治は竹島と争うことなく素直に言われた金額を払ってしまう。克己の担任の教授は克己にいきなり殴られても何もしてこない。
 克己が何をしようとも‘ゲームの規則’は遵守されたままであるため、ついに克己は竹島たちがいるアジトに乗り込んで良治から奪った金を全部返せと暴論を吐いて‘ゲームの規則’を壊そうとする。しかし誰もなかなか本気で克己を殴ろうとはしなかったのであるが、「女なんか‘恋愛ごっこ’ばかりしたがる」という克己の言葉に激怒した彼の元恋人であった顕子によってナイフで刺されてしまう。克己は刺されて出血している脚を引きずりながら、みんな逃げてしまった後のアジトから一人で這って出て行くのであるが、このラストシーンが冒頭の克己の父親の胃潰瘍を患って腹部を手で押さえているシーンに重なる。つまり人生において‘ゲームの規則’通りに真面目に生きていても‘ゲームの規則’を逸脱して生きていても‘致命傷’を負う点においては変わらないというアイロニーが示されるのである。(このレビューは何故か『狂い咲きサンダーロード』に続く)


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