ケンのブログ

日々の雑感や日記

二酸化炭素地球温暖化はうそ?

2020年02月15日 | 日記
ちょっとゆえあって環境保護に関する冊子を読んでいたら二酸化炭素温暖化説に異を唱える文章が掲載されていてその中にこんな下りがあった。

「来年に東京オリンピックを開催しているときに、天を見上げるほどの海水でロンドンもニューヨークも水没している、と信じるのは、もはや新興宗教である。

テレビ報道に出演するコメンテイターたちは『2018年の夏は異常に暑かった。地球温暖化が原因だろう』とつい口にしたが、まさか彼らも、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の詐欺集団やCO2学説を信じる新興宗教のために、そのようなことを主張するほど愚かではあるまい。

しかし今年の5月に北海道で猛暑を記録したので、CO2温暖化説の信奉者たちが勢いづくことが心配だ。

実は、この問題を真剣に考えてきた賢明な読者であれば 1998年ころまで『温暖化 温暖化』と騒いでいた人類が、最近は『異常気象 異常気象』と言葉を変えてきていることに気づくはずだ。IPCC集団が、なぜ表現を変えたかという理由は、科学的にはっきりしている」

この文章を読んだとき僕はそのとてもトゲのある言葉に心が暗くなった。どうしてこんなに暗い気持ちになるのだろうと思った。

「もはや新興宗教」、という言葉。宗教ってもともと日本語の語彙ではなくおそらくreligionの翻訳語として日本語に定着した言葉だろうから英語で調べたほうが語意はっきりすると思いオックスフォード英英辞典を引くと第一義的な意味として「神の存在に対する信頼、そしてそれらの崇拝と結びついた行為」“the belief in the existance of a god or gods、and the activities that are connected with the worship of them”と書いてある。

もともと外国の概念なので日本語で表現すると違和感があるけれど宗教の基本的な意味はここであると僕も思う。

もはや新興宗教であるという表現で宗教とりわけ新興のものを十把一絡げで悪いもののような書き方をするのはかなり不適切と思った。

「IPCCの詐欺集団」という書き方も自分と考えが合わない人を悪者扱いして敵視するするプロパガンダの用語あるいはアジテーションの用語であるように思える。

そして自分の読者のことをこの問題を真剣に考えてきた賢明な読者と持ち上げている。考えの合う人を持ち上げ考えの合わない人は悪者扱い。

僕も二酸化炭素による地球の温暖化ってかなりあやしいと思っているので冊子の文章自体はとても参考になるのだけれど、こんな書き方をして仲間をあおっているのでは、いくらいいことを言っても誰も幸せになれないのではないかと思った。

それを思ったとき、ちょっと直感で心にひらめいたことがあって、せいさんという人が1989年に書かれた本に僕が昔、線を引いておいたところを読み返してみるとこんなふうに書かれている。

「昔のお仲間の『〇〇〇〇』が毎日2000部も売れているとか『△△△△』が20万部以上も売れているということや、各地の会場で彼がいかにもてはやされているかといった話は、あなたにはほとんど興味のないことだからです。 中略 

しかし、ほんとうに大まじめで、世の不条理を正そうとしている人たちに、いえ、そんなに深刻にならないで・・・ などと、いきなり言ったら大変です。

少なくともあの青年のようなタイプの人や、彼を頂点とした流れの人達には、自分たちがいかに正しいことを主張しているかに自信を持っていることもあって、その考えの方向を変化させるのは難しいことです。

でも、それはそれでいいのです。あの人達は、そうすることを十分に体験し尽くさなければならないからです。そして気づきはじめるのです。そのような暗さの中からは何も生まれては来ないことを。光を見、光を感じ始めるには、何をすればいいのかを思い始めるのです」

せいさんが名前がわからないように気をつけて書いておられる文章の〇〇〇〇のところと環境保護の冊子に文章を書いていた人が最近書いた著書を検索してみると同じ人物にいきあたる。

ああ、せいさんが書いておられる人物はまずまちがいなくこの方のことだったのだなと思った。ひょんなことからかつて疑問に思っていたことがわかってよかった。

それにしてもせいさんと言うかたはひょうひょうとしておられてすごいなとしみじみと思う。

最新の画像もっと見る