ここ数日タブロイド紙やスポーツ紙を見ていると、日本でも有数の水泳の現役の選手の不倫が発覚して、その選手は企業とのスポンサー契約を解除されてしまったり、選手としてのキャプテンの地位を降りることになったり、もう、さんざんな目にあっているようなことが書いてある。
ここまでいろいろ書かれるということはやはりよほどひどいというか盛んに不倫ということをしておられたのだろうかといろいろ想像してしまう。
芹沢光治良の人間の運命という小説で主人公の森次郎はパリに留学する。その当時はまだ飛行機でフランスまで行くという時代ではなく船で何十日もかけてフランスまで行っていた時代だった。
小説には日本の港を出港した船が外洋に出るやいなや、女性の尻を追いかける動物の雄と化してしまう男性が続出して怖かったというような内容のことが書かれている。
作者の芹沢光治良は本を読んでいると、どうも女性は女性としてその人格をまず尊敬していきたいと思うタイプの人のようで、すぐに女性の尻を追いかけてしまったり、いわゆる女遊びというのをする人のことがあまり好きではないように思われる。
でも、やはりこういう不倫というニュースが出ると、きっと盛んにいろいろ遊んだんだろうなと思う反面、ちょっとお金をもったり、知名度が上がったりして、女性にちやほやされるようになると、そういう不倫というようなことが絶対におこらないと言い切れる人もまたそんなにいないような気がして、そういう人間の性と自分の理性のバランスをどうとっていくかというのはすべての人にとっての課題なのだなとしみじみと思う。
不倫をした男性のことが話題の中心になっているようだけれど、そういう男性になびいていく女性もまたいることも忘れてはならないように僕は個人的に思う。
いま、カトリック教会の聖職者の人でもセクハラというようなことをしてしまったというニュースが結構出てくる時代だから、本当に各自がそれなりに考えていかなければならないことなのだなと思う。