新聞の国際欄を読んでいるとイギリスでジョンソン首相が
「もう一回国家規模のロックダウンを実施することは核抑止力の行使と同様に最後の手段である」という主旨の発言を新聞にしたと書いてある。
イギリスの実情に僕は詳しくないけれどイギリスも相当コロナの感染は広がっていると思う。
そして何よりもジョンソン首相自身がコロナに感染してあわや命を落とすというようなところまでいったと記憶している。
その首相がもう一度ロックダウンをすることは核の抑止力の行使と同様に最後の手段とおっしゃるのはレトリックの問題ももちろんあるだろうけれど、実質的に考えられる理由はただ一つ、
ロックダウンをもう一度していては経済が持たない、そして人の心が再度のロックダウンには耐えられないということなのだと思う。
過去の僕の経験から言って日本のこういう場合の政策って結局欧米のそれを踏襲する場合も結構多い。
もう家に閉じこもっているということではなく、経済活動を始めながらコロナが拡大する蓋然性をなるべく低くして共存してやっていくという流れになる可能性が高いのではないかと思う。
南米のボリビアではコロナに効くと言って実際には身体に悪影響を及ぼす薬が売られているというニュースが出ている。
発展途上国で正しい情報が行き渡らない場合はこういうことが起こりがち。
そして、こういうニュースは南米でいかに社会不安が高いかということを想像するツールにもなる。
たぶんそういう不安の度合いは日本の比ではないと想像する。
もちろん日本でも不安だけれど。
そして、日本でもどこまで正しい情報が流れているかもわからないし、本当にコロナに効くかどうかあやしい商品があるのも事実。
ただ、南米の国に比べるとそこまで程度が甚だしくはないという話なのではないかと感じる。
コロナのために船が長い沖待ちを強いられて、もう2月に船に乗って以来一度も陸地を踏んでいないという人もいるらしい。
そんな人たちの中には自殺してしまう人もいるらしい。
本当に大変なことになっているなと思う。