ケンのブログ

日々の雑感や日記

名古屋フィル定期演奏会を聴きに行く

2022年11月06日 | 音楽
11月5日は 名古屋フィルハーモニーの第506回定期演奏会を聴きに行く。

会場は 愛知芸術劇場コンサートホール。

マーラーの交響曲第2番 「復活」が演奏された。

指揮は小泉和裕さん 

CDでは第三楽章までは よく聴く曲だけれど 生演奏を聴くのは 今回が初めてと思う。

僕 マーラーの交響曲は 演奏機会の少ない 第三番は生で聴いたことがあるのに 第二番 「復活」は めぐりあわせの関係で 今回が初めてということになる。

これで マーラーの交響曲で生演奏を聴いていないのは 第8番 千人の交響曲と 大地の歌 だけになったと思う。

さて、小泉和裕さんが指揮をすると どの曲でも 僕の感覚としては堅実な演奏になるような気がする。

今回もそんな感じだった。

第二楽章は 生で聴くと とりわけ美しいと思った。

楽章の最初は 弦楽合奏の形になっているけれど 生でステージを見ながら聴くとそういうことがよくわかっていいなと思う。

弦楽合奏が終わった後で 木管の旋律が出てくるけれど 僕は この 旋律は ヨハンシュトラウスの 「ウイーンの森の物語」に出てくる旋律を 短調に転調したものに聴こえて仕方がない。

しかし、プログラムやネットの楽曲解説には僕が ちょっと見た限りそのようなことは 書いてなかった。

ただ、木管の旋律は ウイーンの森の物語の旋律を 短調にしただけやないの と思っている人は意外といるかもしれない。(わからんけど、、、)

でも ウイーンの森の物語 と思って聴く先入観によるものかの知れないけれど 木管の響きは やはり 森の小鳥とか そういうものを連想させるなと思う。

木管が美しい旋律を奏でているときは 主に 木管の方を見ながら演奏を聴いていた。

けれども あれ、 あの 左の人 長いフルートを持っていたはずだけど 急に 短い横笛に変わった とか あの 長い縦笛の人 知らぬ間に いなくなった。 それとも 縦笛も 単に 楽器を持ち替えただけか それとも いなくなったのか などと 演奏中に思いをめぐらすことも多かった。

僕は 結構 近眼なので 奏者がいなくなったのか 楽器を持ち替えたのか 区別がつかなくなってしまうことも多い。

しかし それだけ やはり 木管はいろいろ 楽器を持ち替えて やっていたのだと思う。

第二楽章ではなく 曲の 終盤だったと思うけれど 一時は ステージの上に ティンパニーの奏者が3人立っていたこともあった。

3人目の奏者の方は しばらくすると また 引っ込んだりして、いろいろ出入りの多いステージだった。
 
第二楽章の後半は 弦楽器全体がピチカートで主要な旋律を奏でる場面もあって そういえば 先月の定期で演奏された ショスタコーヴィチの交響曲第5番の第二楽章も後半はあんな感じで 弦楽器全体で ピチカートをしていたな と思いながら それを 聴いていたというか 眺めていた。

弦が全体でピチカートをする場面は 見ていると 壮観というか美しいなと思う。

第四楽章からが 声楽も入り クライマックスなのだけれど ここからは マーラーの特色のひとつというか 曲想が コロコロ変わる。

盛り上がったかと思うと 盛り下がったり シリアスになったかと思うと 急に 安堵の雰囲気になったり。

そういう コロコロ変わるのが 僕は 割と苦手で 第四楽章からは ちょっと 演奏についていけなくなってしまった場面もたびたびあった。

ただ 第五楽章で 合唱団が ささやくように歌うところで なぜか 涙が出てきた。

あれは 何だったのだろうと思う。

演奏に 感動して 涙が出たのか コロナで ずっと 合唱がマスクをして歌う姿を見てきたけれど 11月5日はマスクをしていなかったので 胸が熱くなったのか。

コロナで マスクや アクリル板越しに人の声をきくことが多くなったので やはり 人の声は 素晴らしいと 思ったのか そのあたりは よく わからない。

家に帰ってきてから プログラムの楽曲解説を読むと第五楽章で「よみがえる」と歌う神秘的な楽想が支配する と書いてある場面がある。

自分の記憶をたどると 涙が出たのは そのあたりだったので やはり 音楽が 神秘的だったので それに 感激したのかもしれない。

神秘的と言って思い出してけれど 第四楽章 第五楽章は トランペットも注目してみていた。

そして トランペットは なんというか 祝典的に 栄光をたたえるような 音を出すこともできるし 神秘的に 敬虔さを醸し出すような 音を出すこともできると気づいた。

祝典的に栄光をたたえるような トランペットというと 僕は 何となく ヘンデルを思い浮かべるけれど 単一の曲の中で トランペットという一つの楽器にも 様々な表情を持たせる マーラーは やっぱり すごいな と思った。

こういう時期に 復活という曲をきけて よかったと思う。

帰りは 名古屋駅まで歩いた。

歩くたびに 名古屋の街にもすこしずつ慣れてくるような気がする。x










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