高架の国道を自動車で走っていた。
僕の前に浜松ナンバーのワゴン車がふらふらっと割り込んできた。
ワゴン車のテールにはロゴマークがプリントされている。
こんなロゴマークだ。
「浜松名産 夜のお菓子 うなぎパイ」
うなぎパイ ええ? うなぎパイって夜のお菓子か?と僕は思った。
パイって適度に甘いから、ちょっとおなかがすいて甘いものが食べたいときなら 昼夜関係なく 食べるものやん と思った。
それとも 夜か?
夜なら 夜食か。
あまり 夜食にパイって聞いたことないし。
夜の店に配達しているのか?
でも、大昔に 社長さんに連れていってもらっていた夜のスナックやクラブは お菓子と言えばポッキーをワイングラスにオシャレに盛ったようなものを出したり、チーズクラッカーとか、いっそのこと キュウリやレタスやニンジンをきれいにカットした野菜スティックとか、そんな感じだった。
おばちゃんの集まる昼間のカラオケ喫茶なら源氏パイとか出しそうやけど、、、。
それで、大阪だと、おばちゃんが帰るときに源氏パイ5枚くらい巾着袋に入れて持ち帰ったりして、、、。
それやのに、なんでうなぎパイが夜のお菓子屋の? とそこまで大真面目に考えて、もう考えるのがあほらしいことに気づいてやめた。
気づくと 前方の浜松ナンバーのワゴン車は微妙に蛇行運転になっている。
大丈夫かと思ったけれど、次のジャンクションで加速して側道を降りて行った。
同じ静岡でも 沼津あたりに行くと東京とあまり変わらない言葉を話している。
浜松は静岡の中ではかなり愛知県に近いところに位置していることにその時きづいた。
お店に行くと 料理味噌が並んでいて「これを塗れば 名古屋の味」とパッケージに書いてあった。
なるほど、もう こんにゃくでも ちくわでも とんかつでもお味噌を塗れば名古屋の味になってしまう。
素晴らしいなと思う。
五平餅のたれ って見かけたときには 東海地方に帰ってきたんだなあと しみじみと思った。
■白い一日
井上陽水さんの「白い一日」をカラオケDAMの音源で歌いICレコーダーで簡易に録音したものをアップロードします。聴いていただければ幸いです。
作曲は井上陽水さん 作詞は小椋佳さんです。
「真っ白な陶磁器を眺めては飽きもせず かといって触れもせず」と歌詞にあります。
「眺めては飽きもせず かといって触れもせず」 は小椋佳さんの言葉の運び方だと思います。
じっと目の前にあるものを見つめて、飽きることがない 芸術家の視点だと思います。
みんながじっと目の前にある、景色を眺めて飽きない性格だったら、遊覧船がヒグマを見せるために 岸に近寄りすぎて事故になるということもないと思います。
遊覧船がヒグマを見せるために岸に近寄りすぎて、事故が起きた例もあると新聞に書かれていたからそうおもいました。
「やった、ヒグマを見たぜ SNSにアップロードだ」と思っていると、ヒグマが見られないと「何や ヒグマ見られへんかったやないか。今回ははずれやったわ」ということになりがちです。
それで、遊覧船はヒグマを見せようとする。こうなると悪循環だと思います。
釧路の街で僕に遊覧船をすすめてくれたおじさんは 「知床でカモメを間近に見るのもいいかもよ」と僕に言いました。カモメならほぼ確実に見られます。「知床半島の岩肌はいいよ」と紹介すればこれもほぼ確実に見られます。
なぜ、ヒグマだ、いるかだというのか 僕にもあまり理解のできない世界ではあります。
目の前の景色から何を感じるか それが大切だと思います。
松山千春さんのオホーツクの歌の歌詞には「はるかな小舟に手を振れば わすれた何かを思い出す」とあります。こういう心が大切なのではないでしょうか。
↓井上陽水さんの「白い一日」をカラオケDAMの音源で歌いました。