ケンのブログ

日々の雑感や日記

故郷の光景

2018年12月28日 | 日記
今日は大阪から東海道本線にのって
故郷の岐阜に帰ってきた。
大阪は晴れ、彦根に来たら知らぬ間に雪が降っていた。
雪は米原を過ぎて二つ目か三つ目の駅まで続いた。
大垣を過ぎる。電車が揖斐川の鉄橋をわたる。
しばらくしてまた鉄橋。
なだらかな川の曲がり具合だなと思って堤防沿いの
標識を見ると長良川と書いてある。
この川の曲がり具合、いいなと思う。
なんか見慣れた景色。
大学生の頃、徳島出身の友人に
長良川が日本一と思うと言ったら、
そんなの吉野川が日本一だよ、と答えが帰ってきた。
それもまたその通りだなと思う。
岐阜駅で降りる。
駅前のバスターミナルにいく。
僕の前に十九才くらいの女の子が並んでいた。
郡上にいくバスを待っている。
しばらくすると女の子が五六歩先を見て微笑んだ。
すると同じ年頃の男の子が
女の子に歩み寄って
「なんか、似ていると思った」と言った。
似ているもなにも女の子本人に違いない。
高校を卒業してお化粧をして
ちょっと雰囲気が違ったのだと思う。
しばらく男の子と女の子は話をして
バスに一緒に乗る雰囲気になった。
男の子が先に並んでいた僕を気遣うそぶりを
見せたので
「いいですよ。どうぞお先に」と僕は言った。
男の子と女の子は僕より先にバスに乗った。
僕はそのあとでバスに乗った。
乗車してしばらくすると女の子は
運転手に歩み寄って
「整理券取るの忘れました」と言った。
「ああ、ここ始発やから整理券は1番で
わかりますから取らなくていいですよ」と運転手は言った。
都会ではきっと見られない故郷の光景だなと思う。