ケンのブログ

日々の雑感や日記

八月は夢花火

2018年08月30日 | 日記
もうそろそろ八月も終わりだなと思う。
夏の甲子園も終わってしまったし。
これは現実の話ではなく僕が子供の頃夢中に
なったいた巨人の星という漫画のなかでの話なのだけれど、
星飛雄馬と伴宙太が所属する青雲高校は
甲子園の決勝で破れ準優勝で
東京に帰ってくる。
甲子園も終わった八月の末ごろ
伴宙太と星飛雄馬は青雲高校のグラウンドの片隅に
二人でたたずむ。
夏の甲子園大会の間、留守になっていた
青雲高校のグラウンドにはいつの間にか
夏草が生い茂っている。
それを見て伴宙太は
「夏草やつわものどもが夢のあと か」と寂しそうにつぶやく。
「お互いにこのグラウンドで甲子園目指して
死に物狂いで頑張ったな」と伴宙太が星に言う。
星飛雄馬は黙ってグラウンドのマウンド付近の
草をむしりにいく。
季節はちょうど夏の終わりの寂しい場面だった。
実は僕は松尾芭蕉の 夏草やという俳句を
高校の教科書ではなく
この伴宙太のセリフで覚えた。
子供心にも本当にいい俳句だなと思った。
 
今日は朝のFM放送で井上陽水の
少年時代という歌が流れた。
今日八月三十日は陽水さんの誕生日とのこと。
毎年僕は八月の終わりになると陽水さんの
少年時代を聴く癖があったけれど
今年はすっかり忘れていた。
ラジオを聴いて思い出した。

八月は夢花火 私の心は夏模様

本当にいい歌詞だなと思う。

陽水さんの歌に続いてラジオでは浜田省吾さんが
八月を歌ったある歌を流したけれど
なんだかメロディもアレンジも
重ったるくて好みじゃないなと思った。
会社の先輩で浜田省吾を好んで聴いていた人が
いたけれど僕は一貫して浜田省吾は
ほとんど聴かなかった。
その嗜好はこの歳になってもかわらないなと思う。
ラジオのDJが体操のパワハラ問題で
お互いの主張が真っ向から対立していることに
触れ、もちろん本当のことはその中にいる人にしか
わからないけれど、と前置きした上で
何だかきゅうくつというかいきづらい世の中になりましたね
と言っていた。
僕も話の真相はわからないけれど
なんだかDJの気持ちがわかるような気がする。
そして、それを感じているのは僕やDJだけではないような気がする。

ラジオでは村上春樹さんがノーベル賞に相当するような
文学賞の候補にノミネートされたというようなことも言っていた。
ハルキストのためにも今年は賞をとってほしいと言っていた。

なんだか、春樹さんのことで文学賞うんぬんで騒ぐのは
もうたくさんという気がする。
そっとしておきたいと個人的には思う。
谷崎潤一郎もノーベル文学賞の候補でありながら
受賞しなかったことが今では明らかになっているけれど
細雪の世にも美しい世界を思うとき
谷崎潤一郎がノーベル賞を受賞したしないは
今日どうてもいいことになっている。
少なくとも僕にとっては、、、。
春樹さんも同じことだと思う。