ケンのブログ

日々の雑感や日記

夏の甲子園も終わって

2018年08月22日 | 日記
夏の高校野球は大阪桐蔭が優勝ということで
終わった。
村上春樹さんが若い頃にあるエッセイで
甲子園の応援団が旗をたたんで地元に帰ってしまう頃には
もう楽しいことはなにもかも終わってしまったような気がする
というようなことを書いておられた。
その気持ちなんだかわかるような気がする。
僕も昔は高校野球の大会中に何回か甲子園球場に足を運んでいた。
ベストエイトの頃になると不思議に外野スタンドに
赤とんぼが目立ち出すような気がしてそんなところにも季節を
感じていた。
大会中はネットで結果を追っていただけだけれど
なんだかやはり終わってしまうと
つわものどもが夢のあとという感じで寂しいなと思う。
甲子園が終わるともう本格的な秋も近いし。
今日の新聞のスポーツ欄をみると大阪桐蔭の四番
藤原恭大さんが左中間へタイムリー二塁打を放ったときの写真が
掲載されている。
写真で藤原くんが打球を追う目を見ると本当に
精悍でかっこいい顔つきだなと思ってしまう。
なんだか日本一になった高校の4番のオーラがあるような気がする。
昨年は広陵のたしか中村くんという選手がすごかったような
気がするけれど、本当に毎年すごい選手がいるものだなと思う。
また、そういう選手が実際にプロで活躍できるかどうかは
未知数なのかもしれないけれど、、、。

今日、松屋でカレーを食べていたら
僕の右隣で工事現場で働いているかたが二人
ならんで食事をしていた。
その二人のあいだに水のポットがあった。
でもいかつい体格の二人のあいだにある水のポットをとるのが
怖かったので、僕の左側で食事をしている
ちょっと体格のひょろっとした方の前の水のポットをとって
自分のコップに注いだ。
それを見た松屋の40代くらいの女性の店員さんが
僕に「すみません、ポットのお水、今、一杯にします」と言った。
彼女はポットの水を一杯にしてもとあった位置に戻した。
僕は「ありがとうございます」と言った。
それからしばらくして
「ちょっとお姉さん、さっきから僕気になっとたんやけどな
お姉さんベルトとおしの一番うしろ、ベルト通ってへんで」と僕の
右隣の工事現場のいかついお兄さんが言った。
そういわれてみると、ポットの水を換えてくださった方のスラックスの
ベルトとおしの一番うしろにベルトが通っていない。
その女性の店員さんもスラックスのうしろを手でさわってみて
「ほんまですね」と言った。
「せやろ、通ってへんやろ。俺、そんなとこなんか気になんねん。
それは通ってへんで」と言った。
女性の店員さんはしばらく考えて
席をはずしてベルトをとおしに行かれた。
女性が席をはずすと
「やっぱ、通ってへんかったわ。
なんか俺、あんなとこだけ気になんねん
こないだも別の店で、男の人のベルト一番うしろ
通ってへんかったから、注意したったんや。
そんなん言うてて、自分のベルトも通ってへんかったりしてな」と
その工事現場のお兄さんは自分の相棒に言った。
なんか、最初はこわいお兄さんと思っていたけれど
とてもいい人ということが会話の流れでわかった。
注意された女性の店員さんも決して不愉快そうな顔はしていなかった。
どんなところにいても親切な言葉を聞くと心がほっとするものだなと思う。