朝日新聞社「一冊の本」1999年2月号「政治家の本棚 35」で
江田五月氏は早野透(朝日新聞編集委員)氏のインタビューにこたえて多喜二を語っている。
五月氏が多喜二の文学に出会ったのは、高校時代。
江田 思い返してみて、高校の時に重く感じた本が「生活の探求」。
早野 島木健作ですね。
江田 プロレタリア文学なども読んでみようかと小林多喜二の「蟹工船」、
それからジャンルが違うのかも知らんけど、林芙美子の「放浪記」とか。
早野プロレタリア文学は、なぜ。
江田 労働者という感じよりも、生活の泥臭さというか……。
「生活の探求」は、むしろ農家でしょう。
何かずっしりした、この野郎という感じのいきざまですよね。
多喜二の「党生活者」などは、まさに地下の秘密党員の生活だけど、
ああいうのはあんまり好きじゃなかった…。
その五月氏が東大に進み、加盟したのが社青同構革派だった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます