「蟹工船」日本丸から、21世紀の小林多喜二への手紙。

小林多喜二を通じて、現代の反貧困と反戦の表象を考えるブログ。命日の2月20日前後には、秋田、小樽、中野、大阪などで集う。

江田五月と多喜二

2009-01-16 23:16:03 | つぶやきサブロー

朝日新聞社「一冊の本」1999年2月号「政治家の本棚 35」で
江田五月氏は早野透(朝日新聞編集委員)氏のインタビューにこたえて多喜二を語っている。

五月氏が多喜二の文学に出会ったのは、高校時代。


  江田 思い返してみて、高校の時に重く感じた本が「生活の探求」。

  早野 島木健作ですね。

  江田 プロレタリア文学なども読んでみようかと小林多喜二の「蟹工船」、
      それからジャンルが違うのかも知らんけど、林芙美子の「放浪記」とか。

  早野プロレタリア文学は、なぜ。

  江田 労働者という感じよりも、生活の泥臭さというか……。
  「生活の探求」は、むしろ農家でしょう。
   何かずっしりした、この野郎という感じのいきざまですよね。
   多喜二の「党生活者」などは、まさに地下の秘密党員の生活だけど、
   ああいうのはあんまり好きじゃなかった…。

その五月氏が東大に進み、加盟したのが社青同構革派だった。


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