「蟹工船」日本丸から、21世紀の小林多喜二への手紙。

小林多喜二を通じて、現代の反貧困と反戦の表象を考えるブログ。命日の2月20日前後には、秋田、小樽、中野、大阪などで集う。

プロレタリア文学の人々―徳永直

2010-09-19 22:21:53 | 多喜二研究の手引き
徳永直


徳永 直:とくなが すなお▽:Tokunaga, Sunao生年:1899-01-20~:1958-02-15

徳永直 とくなが・すなお 明治32(1899)・1・20~昭和33(1958)・2・15
小説家。熊本生れ。大正15年の共同印刷争議で指導的存在として活動。この体験に基づく長篇『太陽のない街』
(昭和4)は学歴の無い労働者による最初の小説として注目を集めた。ナップに参加し、以降作家生活に入る。戦後
は新日本文学会に参加、一貫して労働する庶民の姿を描き出した。著書に『八年制』(昭和14)、『妻よねむれ』(昭
和23)など多数。

はたらく人々 徳永直 春陽堂 昭和14年 初版
日本プロレタリア文学集□徳永直集1・2◇太陽のない街他2冊
復刻版・「太陽のない街」徳永直
徳永直『結婚記』昭和15年初版函 河出書房
初版本 徳永直著 「梅と桜」  金星堂 S14年刊
「小林多喜二・不在地主/徳永直・能率委員会」昭和5年
をさない記憶(おさない記憶) 徳永直著 初版本 桃蹊書房
DVD★太陽のない街★監督: 山本薩夫
◇徳永直論○久保田義夫○昭和52年◇
徳永直「少年小説 甚左どんの草とり」昭和18初版
徳永直 「はたらく一家」 (柳瀬正夢装) 昭和16年初版
初版本「長男」徳永直
浪速書林古書目録 第39号 徳永直

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2 コメント

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面影削られる登米ー『妻よねむれ』の舞台 (呑牛二世)
2011-02-25 22:55:54
全く文化的な街を守ろうとする気のない行政当局の意図で、『妻よねむれ』の舞台はがらがら変えられています。かつての仙北鉄道の旧登米駅駅舎が解体され、全国ネットのドラッグストアーとなりました。また、旧登米小学校校舎前の道路は、拡幅されただの通り道となっています。徳永の諸作品で偲ぶしかありません。
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マルテンサイト千年 (グローバルサムライ)
2024-05-06 19:29:55
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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