「蟹工船」日本丸から、21世紀の小林多喜二への手紙。

小林多喜二を通じて、現代の反貧困と反戦の表象を考えるブログ。命日の2月20日前後には、秋田、小樽、中野、大阪などで集う。

神村和美『小林多喜二全作品ガイドブック』が発行!多喜二奪還事件も掲載!

2014-02-12 23:44:44 | 多喜二イベント案内

多喜二奪還事件研究室 ブログより

 

神村和美『小林多喜二全作品ガイドブック』が発行!多喜二奪還事件も掲載!

<<   作成日時 : 2014/01/20 20:42   >>

 

東京学芸大学助手の神村和美さんの『小林多喜二全作品ガイドブック』が佐藤三郎さんの編集で仕上がり、発行されました。神村さんの評論を冒頭において、全66作品を10のテーマに分けて、〈書誌〉〈成立〉〈あらすじ〉を書き上げています。ところどころ佐藤さんが〈MEMO〉で最新情報を語っています。10のテーマは〈よわき者への眼差し〉〈家族〉〈子どもの貧困〉〈“他者”としての女性〉〈性労働と女性〉〈女性の自立・活動〉〈地域性-中央・都会との拮抗〉〈国家権力への抵抗〉〈暴力・植民地・反帝国主義・反戦〉〈運動の周縁の人々〉です。まだ読み終わっていませんが、多喜二文学の全体が歴史上初めてわかりやすい形で提示されたものと感じました。『蟹工船』などを読んで、さらに読みたいと思う先導者の役割を果たすと思います。また、伊勢崎の小林多喜二奪還事件はMEMOとして取り上げられています。〈国家権力への抵抗〉の中の『飴玉闘争』に続く『監房随筆』のMEMOです。

MEMO〉伊勢崎・多喜二奪還事件
 1931年(昭和6年)9月6日小林多喜二は群馬・伊勢崎を訪問した。文芸講話会の講師で来たのに、村山知義、中野重治らの講師陣は「事前検束」された。会場に集まった満員の聴衆は「多喜二を還せ!」と伊勢崎警察署に抗議に詰めかけ、とうとう多喜二等の奪還に成功した。2007年、事件から80年の時を経て、その全貌が初めて明らかとなった。
 同時に検挙されていた村山知義の証言によると、多喜二はこの時、「監獄随筆」の主人公と同じように、「床を踏みならして抗議したという。」
 

「多喜二奪還事件研究室」はhttp://www.takijidakkan.com/
 「島村輝 伊勢崎・多喜二祭の講演動画」はhttp://jp.youtube.com/TAKIJIDAKKAN

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