山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

里山・長蔵寺の諏訪神社

2011-10-15 18:39:49 | 歴史・文化財
 こじんまりした山里・長蔵寺に立派な神社があった。
 全国に6000社近くもあり、農業の守護神という「諏訪神社」だった。
 小さな山里のわりには立派な建物で、村人の心意気が伝わってくる。

             

 鳥居が銅で覆われているのも素晴らしい。
注連縄は作って間もないもののようだ。
 縄のかたちは、向かって右が太くて、左が細くなる標準的な「左末右本」型。
 源頼朝の守護を受けて以来、「武運長久」の軍神として御家人が全国に広めたらしい。

 近くの「塩沢遺跡」からは、石斧・縄文土器とともに青磁・天目茶碗も出土したということから、武士の支持も得ていたのだと思われる。

                   

 建物の軒下の懸魚(ゲギョ)が江戸時代以降はやった鶴と亀の彫刻を発見した。
 神紋の「柏」マークの瓦も見られた。
 こうした彫り物も凝っていたし、納めてあった御輿も立派だった。
 きっと、林業が盛んだった頃の造作に違いない。
 
 神社の老朽化をよく目にする中で、いまだに品位を保っている集落の結束が伝わってくる。

 一般的に神社の精神的停滞と退廃がはなはだしいことを痛感している。
 最近は、権力に寄り添う藤原系の「中臣神道」とは違う、闇のネットワークでありアウトローの「修験道」に関心をもちつつある。
 
コメント
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