横浜から縁あってこの文化展に参加した書家、山本芙美さんの言葉は圧巻だった。
「道、いつもと違う道を歩く」
迷宮から脱出しようとする発想の展開に希望がある。
「 空気と光と友人の愛、これだけ残っていれば、気を落とすことはない」
絶望の淵でそぎ落としてたどりついた確かなものの確認に、ホッとする。
「木は叫ばない、木はさやぐだけ、風に」
木や森から学ぶ視座に東洋思想の深さを感じ入る。達観してしまった山本さんの現在には、ここに至る人生の葛藤と希望の相克を感じる。
「どうにもならないことは、忘れたほうがしあわせ」
ドイツのことわざということだ。
山本さんが直面した現実はどういうものかはわからないが、絶望の底にほの見えた光を大切にする前向きさが素敵だ。 山本さんから、東北大地震で津波に流されながらも生存してなお、前に向かおうとする被災者の人間の可能性と同じものを発見する。
両者はつながっているのである。 山本さんにとっての大津波は、作品の糧になっている。
すごい。
「道、いつもと違う道を歩く」
迷宮から脱出しようとする発想の展開に希望がある。
「 空気と光と友人の愛、これだけ残っていれば、気を落とすことはない」
絶望の淵でそぎ落としてたどりついた確かなものの確認に、ホッとする。
「木は叫ばない、木はさやぐだけ、風に」
木や森から学ぶ視座に東洋思想の深さを感じ入る。達観してしまった山本さんの現在には、ここに至る人生の葛藤と希望の相克を感じる。
「どうにもならないことは、忘れたほうがしあわせ」
ドイツのことわざということだ。
山本さんが直面した現実はどういうものかはわからないが、絶望の底にほの見えた光を大切にする前向きさが素敵だ。 山本さんから、東北大地震で津波に流されながらも生存してなお、前に向かおうとする被災者の人間の可能性と同じものを発見する。
両者はつながっているのである。 山本さんにとっての大津波は、作品の糧になっている。
すごい。