山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

まちおこしはアーティスト! 見付文化展 3

2011-04-20 18:25:43 | アート・文化
横浜から縁あってこの文化展に参加した書家、山本芙美さんの言葉は圧巻だった。

 「道、いつもと違う道を歩く」
 迷宮から脱出しようとする発想の展開に希望がある。
 「 空気と光と友人の愛、これだけ残っていれば、気を落とすことはない」
 絶望の淵でそぎ落としてたどりついた確かなものの確認に、ホッとする。



 「木は叫ばない、木はさやぐだけ、風に」
 木や森から学ぶ視座に東洋思想の深さを感じ入る。達観してしまった山本さんの現在には、ここに至る人生の葛藤と希望の相克を感じる。



 「どうにもならないことは、忘れたほうがしあわせ」
 ドイツのことわざということだ。
 
 山本さんが直面した現実はどういうものかはわからないが、絶望の底にほの見えた光を大切にする前向きさが素敵だ。 山本さんから、東北大地震で津波に流されながらも生存してなお、前に向かおうとする被災者の人間の可能性と同じものを発見する。
 両者はつながっているのである。 山本さんにとっての大津波は、作品の糧になっている。
 すごい。
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