山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

どこのマンホールなのか

2021-02-26 21:33:57 | 路上観察

 ひょっこりコンビニに立ち寄った路上で見慣れないマンホールを発見する。そこには「農排」という文字があった。漢字からして農業排水らしいが、とりあえず調べてみたら、「農業集落排水」というのだそうだ。要するに、都会でいう下水道処理管のこと。農村世帯の人が集まって農業用水の水質保全や生活環境向上を目的に作ったシステムのことらしい。だから、工業用水や畜産排水、さらには雨水は除外されている。

 しかし、中央のデザインの梅や松やスイセンの花の意味がわからないし、どこの市町村かもわからない。いろいろ探索した結果、「平成の大合併」(2005年)で、現在の静岡県磐田市に合併された「旧豊岡村」のものであることがわかった。中央の梅の花は、梅の生産地として有名な「豊岡梅林」を表し、村の木の「松」、村の花の「スイセン」をデザインしたものだった(昭和49年/1974/10月制定)。

                     

 松や梅があったので、「竹」を探したがスイセンしか見つからなかった。「松竹梅」じゃあまりに世俗的過ぎるよねとブツブツ言いながら、もう一つの疑問が湧いてきた。中央の「村章」らしきデザインは何を表現したものかがわからない。はじめは村の木の松葉を表現した家紋のようなものと思っていたが違っていた。

 ここからはクイズとなる。豊岡村にかかわる単純なデザインとなると。すぐわかった人は素晴らしい。答えは、「豊岡村」の頭文字「と」を、上下に配置するとこのデザインとなるのがわかった。確かに、「と」の字の切れている所を見て了解した。今は無き村の往時がここにしっかり残されている。心配りの行き届いたデザインに小さくも誇り高いムラの文化を感じる。

 

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